トンネル           |  
  
2001年 ドイツ アクション・歴史・スリラー    
  
<監督>ローランド・ズゾ・リヒター 
<キャスト>ハイノ・フェルヒ ,   ニコレッテ・クレビッツ ,   セバスチャン・コッホ ,   アレクサンドラ・マリア・ラーラ 
  
<ストーリー> 
1961年8月13日ドイツ。一夜にして東西ベルリンは分断された。引き裂かれた家族と再びともに暮らすために、西側にいたハリー(ハイノ・フェルヒ)たちは、トンネルを掘ることを計画するのだが・・・。
  
<感想> 
これは、まかり間違えば、戦後の日本の姿だったかもしれません。
  
大戦後、4つの国に分断されたドイツは、大きく、東西に分けられ、その中でも東ドイツ内にあったベルリンは、東西を分かつ壁が人々の行き来を妨げ、多くの悲劇をもたらしたのでした。
  
映画はとてもスリリングで、感動的でした。 
自由を求めて西側に侵入しようとする人々。そして、それを阻止しようとする東側。 
家族が、恋人が引き裂かれて、そこにはたくさんの悲劇が生まれました。 
実話が元になっている映画なので、なおさら心が痛みます。
  
キャストに馴染みがなかったので、最初は、人の見分けがなかなか付かず、結局2,3回見直してしまいました。でも、それだけの価値はある映画でした。 
東側に残された家族を救出するために、ひたすらトンネルを掘る人々を突き動かしたものは、”愛”そのものです。
  
実は、何十年も生きていて、誤解していたことに気がついたことがありました。 
ベルリンの壁=東西ドイツの国境ではなかったんですね。ベルリンの壁とは、東ドイツの中にある西ベルリンを囲む壁だったのでした。ず〜〜っと誤解してました。映画のおかげで、また一つ賢くなったわ(^^)。 
こちらにベルリンの壁についてわかりやすく解説してあり、参考にさせていただきました。ありがとうございました。(2007,09,03)
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