花よりもなほ          |  
  
2006年 日本 時代劇・コメディー    
  
<監督>是枝裕和 
<キャスト>岡田准一 ,   宮沢りえ ,   浅野忠信 ,   國村隼 ,   原田芳雄 ,   中村嘉葎雄  ,   夏川結衣  ,   加瀬亮 ,  勝地涼  ,   香川照之 ,  古田新太 ,  木村祐一 ,  石橋蓮司  
  
<ストーリー> 
元禄15年、江戸。貧乏長屋に住む青木宗左衛門(岡田准一)は、父の仇討ちをするために、信州松本から単身上京していたのだが、仇討ちの相手、金沢十兵衛(浅野忠信)は、なかなか見つからない。故郷からの仕送りも途絶え勝ちになり、彼は、近所の子供達に読み書きを教えはじめた・・・。
  
<感想> 
この映画を一言で言うと、「優しさ」でしょうか。登場人物一人一人を優しく見つめて描いていることが伝わってきます。 
貧乏長屋に住んでいるような、どちらかというと、落ちこぼれの人々。彼らは皆、それぞれの事情を抱えているわけですが、そんな人たちを、切り捨てずに、温かい目で見つめてます。 
どんなに貧乏をしていても、たとえその日暮らしであっても、そして、どんなことをしでかしても、人には、生きていく価値があり、また、そういう人ほど、どん欲に、生き抜いてゆくのかもしれないと思いました。
  
ただ、話は全体に、ユルいです。 
それでどうした!というはっきりした起承転結は、あまり期待せず、人生なんて、そんなに頑張らなくても、こんな風にユルく生きてもいいのよ〜〜と、のんびり、のほほんとした気分になりました。
  
ストーリーは、そんな風なのですが、なんといっても主演が岡田准一です。見ていて飽きるということがありませんね〜〜(^^)。 
彼は、セリフ、立ち居振る舞いなど、すべてにそつがなく、安心して、見とれていられました。 
もちろん、ちょっと笑わせてくれるようなところもあるし、退屈せずに最後まで見ることが出来ました。
  
それにしてもあのボロ長屋は、すごいセットでした。今にも崩れ落ちそうな屋根や立て付けの悪い引き戸、壁の穴・・・。本当に、この時代の貧乏長屋って、こんな感じだったんだろうな〜〜って、思いました。(2006,06,19)
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