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北辰斜にさすところ           |  
  
2007年 日本 
青春    
  
<監督>神山征二郎 
<キャスト> 三國連太郎  ,   緒形直人  ,  山本圭	
  
<ストーリー> 
平成13年夏。旧制第七高等学校同窓会実行委員会のメンバーは、翌年に控えた「七高野球部百周年記念試合」の打ち合わせに熱中していた。そして、昭和11年入学で、野球部のエースだった、上田勝弥(三國連太郎)は、東京で晩年を過ごしていたが、彼の元にも、招待状が届く。しかし、彼は、欠席の返事を出した。当時の仲間たちは、彼をどうにかして式典に呼ぼうと東京までやってくるが・・・。
  
<感想> 
題名の読み方(^^;も、映画の内容も、キャストも、全く知らず、でも、半ば強制的に映画を観ることになりました(^^)。
  
題名は、「ほくしんななめにさすところ」。 
”北辰”とは、北極星のことだそうで、 
それが斜めにさすところ=薩摩=旧制第七高等学校(現・鹿児島大学)ということで、 
これは、七高寮歌「北辰斜に」からの引用らしいです。
  
内容は、当時のバンカラな学生たちの生態?と、記憶に焼き付く、野球の試合。 
その後、迎えた日本混乱の時期、そして、現在の彼らの姿が描かれています。
  
当時の若者たちの、熱さを感じる映画でした。 
今の若者とは、まさに雲泥の差です(^^;。 
この違い、どこから生まれてくるんでしょうねぇ。
  
スポーツに燃え、仲間意識に燃え、そして恋愛に燃えた彼ら。 
熱血ながら、意外と純情、純朴で、微笑ましいです。 
意外なロマンスの結末も、見所のひとつでした(^^)。
  
そんな彼らも、その後、戦争に駆り出され、多くの者が命を落とし、 
その後の混乱を乗り越え、日本の経済成長を支えるようになります。
  
なんと、波瀾万丈な時代を生きた人たちでしょうか。
  
私は、老人映画が元々大好きなので、 
この映画は、まさに”宝の山”状態(^^)。 
こんなにたくさんの老俳優が出てくる映画って、あんまり無いですよねーーー(^^)。 
皆さん、かくしゃくとして、元気いっぱい。 
あんまり元気すぎて、そんなに興奮して大丈夫かしら??と、こちらが心配してしまうほどでした。
  
主演は、大御所・三國廉太郎。 
何と、私、今まで彼出演の映画って、見たことがなかったんですよ(^^;。 
なんて勉強不足なんでしょうーーー(^^;。 
その他も、北村和夫、坂上二郎、神山繁、佐々木すみ江、林隆三など、たくさんの俳優さん達が出演しています。
  
映画自体は、ご当地映画のように、地元密着型映画でしたが、 
思っていた以上に面白かったです。 
公開当時も、結構ヒットしたそうで、ご高齢の方が、たくさん見に来られたそうです。 
この頃の時代を懐かしむお年寄りが、たくさんいらっしゃる、 
そして、その方たちが、まだまだお元気って事で、うれしい限りです(^^)。(2010,05,05)
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