僕と彼女とオーソン・ウェルズ          |  
  
2008年 イギリス (ME AND ORSON WELLES) 
 
  
<監督>リチャード・リンクレイター 
<キャスト>
ザック・エフロン,  クレア・デインズ,  ベン・チャップリン,  エディ・マーサン,  ケリー・ライリー
  
<ストーリー> 
1937年、高校生のリチャード(ザック・エフロン)は、当時世間を騒がせていた、天才演出家、オーソン・ウェルズ(クリスチャン・マッケイ)と、運命的な出会いをする。そのまま、彼の新作劇「ジュリアス・シーザー」に出演することになった彼は、オーソン・ウェルズの独特な存在感に、圧倒される・・・。
  
<感想> 
ザック・エフロン主演作ながら、日本未公開の作品です。
  
オーソン・ウェルズは、映画監督、脚本、俳優をこなした、才能あふれる人物で、この映画で描かれている1937年では、まだ弱冠22歳だったというから驚きです。 
もうこの時すでに、舞台監督としてのカリスマ性や才能をビリビリと感じさせ、 
おそらく彼よりも年上と思われる人々をも支配下に置いて、 
難しい政治情勢の時代に、堂々と世間と渡り合い、 
女性とも精力的に付き合い(奥さんもいるのに!(^^))、 
副業をこなしながら、舞台を成功に導いてゆくのでした。 
そんな彼のことを、高校生リチャードの目を通して描いたのがこの作品です。
  
オーソン・ウェルズのことや、彼の映画、そして、この時代の演劇界についてをよく知っている人が見たら、きっと面白いのだと思います。 
高校生リチャードのことは、フィクションかもしれませんが、その他の登場人物たちは、実際に存在した方たちでしょうから、その辺りを知っていたら、面白さは、倍増でしょう。
  
しかし、残念ながら、そういう下地がない私にとっては、少々面白味に欠ける映画ではありました(^^;。 
自信満々の、傲慢とも見れる天才の姿を見せられても、イマイチ面白くない・・・ということでしょうか。 
とは言いつつ、結局2回見てしまいまして、そうすると、やはり、2回目は、天才肌のオーソンのいろいろなエピソードをじっくりと味わうことができて、面白く感じることもできました。
  
ちなみに、この4年後に、彼が監督した映画が、いまだに名作として有名な「市民ケーン」です。
  
オーソン・ウェルズを演じたのは、クリスチャン・マッケイ。 
写真を見ると、ご本人と、結構似ていて、きっと、こんなふうな天才肌で、尊大な人だったんだろうなと感じました。
  
彼の劇団の事務担当の女性にクレア・デインズ。 
この女性の大人な、したたかさが、案外面白いキャラクターでした(^^)。
  
主演のザックは、まあまあかな。 
私としては、やっぱり、彼の「フットルース」のリメイク作品(オファーされたけど出演を断った)が見たかったなぁ。(2011,10,16)
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