パニック・イン・ロンドン 人類SOS!襲いかかる肉食植物          |  
  
2009年 (The Day of the Triffids) 
SF・アクション・ホラー   
  
<監督>ニック・コパス 
<キャスト>ダグレイ・スコット	,  ジョエリー・リチャードソン	,  ブライアン・コックス	,  ヴァネッサ・レッドグレーヴ	,  ジェイソン・プリーストリー	,  ノラ=ジェーン・ヌーン	
  
<ストーリー> 
ある日、人々は、太陽風現象”という天体ショーを見たため、突然、失明してしまう。たまたま災難から逃れたビル(ダグレイ・スコット)と、ジョー(ジョエリー・リチャードソン)は、石油に変わるエネルギー源である植物”トリフィド”が本来の、食肉植物として、人間を襲い始めたことを知る・・・。
  
<感想> 
ジョン・ウィンダム原作のSFパニックの古典「トリフィドの日」の映画化作品です。 
元々は、「ラストデイズ・オブ・ザ・ワールド」という、ちゃんとした?!題名なのですが、TV放映時には、こんな題名になっていました(笑)。 
前後編の大作なのですが、題名がこれでは、ちょっと退いてしまう人も多いのでは??・・・私は、もちろん、大丈夫ですが・・・(笑)。
  
冒頭は、全世界で見られた天体ショーによって、人類のほとんどが失明してしまうという、ショッキングなシーンから始まります。 
ここが、メインか?!と、思っていたら、その後、人類滅亡にも匹敵する危機が起きるのでした。
  
なんと、石油に変わるエネルギーとして、活用されていたトリフィドが、人類に牙を向くのです。 
トリフィドとは、石油のようなエネルギーを体液とする植物で、人間によって、厳重に管理され、飼育されていたのですが、これが実は、恐ろしい破壊力を持つ生物だったのです。
彼ら(?!)は、人類のほとんどが失明状態になったとき、人類に反撃し始めるのでした。
  
これが、もう、阻止できそうもないぐらいの勢いで、増殖する上、人間の間にも、対立が起こり、さあ、大変!と言ったストーリーです。
  
人類のほとんどが失明してしまうという所は、ノーベル文学賞を受賞したジョゼ・サラマーゴの「白の闇」を思い出しましたが、それに、トリフィドのパニックが重なるのですから、もう大変です。
  
前後編に別れる作品なので、内容も、びっしり。なかなか面白かったです。 
ただ、ちょっと映画としては、長すぎるかな、やっぱり(^_^;。 
むしろ、連続ドラマ化した方が、毎週楽しみに出来たかも(笑)。
  
原作が古典のせいか、トリフィドの形態とか、動きとかが、やや古くさい感じがしましたが、この話の根源にある、エネルギー問題とか、誰もが熱中しそうな天体ショーとかのエピソードは、今の時代にぴったりで、驚きました。 
いろいろな問題が次々に起こるので、結構面白く見れたので、この手のパニックものが好きな人には、お薦めです。(2014,03)
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