ブラジルから来た少年           |  
  
1978年 イギリス (THE BOYS FROM BRAZIL) 
スリラー    
  
<監督>	フランクリン・J・シャフナー 
<キャスト>グレゴリー・ペック	,  ローレンス・オリヴィエ	,  スティーヴ・グッテンバーグ	,  ブルーノ・ガンツ	
  
<ストーリー> 
ナチの残党狩りを生きがいとしているユダヤ人エズラ・リーベルマン(ローレンス・オリヴィエ)は、ある日、アウシュビッツで死の天使と呼ばれ恐れられていたメンゲレ博士(グレゴリー・ペック)が、ある計画を立てていることを知る・・・。
  
<感想> 
古いし、日本未公開映画なので、どうかなと思いながら見始めましたが、なかなか面白かったです。
  
途中までは、題名の「ブラジルから来た少年」からは、ずいぶん離れたストーリーで、どういうこと?と思いながら見ていました。 
また、話がどこに向かっていて、いったい彼らの目的が何なのかもわからず、すべてがミステリアス。 
そんなわけで、その謎が徐々にわかってくる中盤から、ぐぐっと面白くなり、どんどん引き込まれました。
  
ナチ残党狩りの包囲網をかいくぐり、したたかに生き抜くメンゲレ博士の恐るべき計画とはいったい何なのか? 
そんな計画を、彼らだったら、やりかねないと思えるところもあり、そして、現代にも、共通する恐ろしさもあるので、40年近く前の映画でありながら、十分楽しめました。
  
悪役メンゲレ博士役は、驚くことに、あのグレゴリー・ペック。 
彼については、ヒーロー的なイメージしかなかったので、この役柄のギャップには、驚かされました。 
本当に、これ、彼なの?と、最初、疑ってしまったほどです(^_^;。 
でも、さすがに名優、素晴らしい悪役ぶりでした。
  
そして、終盤のドーベルマンのシーンも圧巻です。 
よく訓練されている犬であるのはわかっていても、牙をむきだしてうなっているドーベルマンを相手に、その鼻先で演技する彼らは、さすが俳優。素晴らしい役者魂です。(2016,06,25)
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