メタモルフォーゼの縁側          |  
  
2022年 日本  
青春      
  
<監督>狩山俊輔  
<キャスト>芦田愛菜,  高橋恭平 ,  光石研,  宮本信子
  
<ストーリー> 
女子高生のうらら(芦田愛菜)は、BL(ボーイズラブ)漫画が大好きだが、そのことを周囲には知られないようにしていた。そんなある日、バイト先の書店で、老婦人(宮本信子)が堂々とBL漫画を買って帰るのを見て驚くのだが・・・。
  
<感想> 
原作は、鶴谷香央理さんの大ヒット漫画だそうで、
題名の「メタモルフォーゼ」とは、”変化・変身”という意味だそうです。
  
老婦人、雪の住む家の縁側で、高校生のうららとともに変化を続ける二人。 
孫とおばあちゃんほどの年齢差を超えて、自分の好きなことに素直に順応してゆく姿は、ほのぼのとしつつもしっかりとした足取りを感じられてよかったです。 
特に、誰にも内緒でBLの世界を愛するうららの成長はめざましく、微笑(ほほえ)ましいです。 
その点、雪の方は、自分の好きなことに対して素直にあっけらかんとしている感じ。これぞ年の功ってことでしょうか。
  
私自身は、BLのどこがいいのだがさっぱり分からないのですが、こうして、一つのことに熱中することの楽しさはわかるし、この二人のように、楽しさを共有できる人がいる幸せも、共感できました。 
二人の間には、色々なことがありましたが、ひとつひとつが自然で面白かったです。
  
”天才子役”と言われて久しい芦田愛菜ちゃんも、しっかり大きくなって、演技も相変わらず上手く、 
バラエティーなどで見せる優等生的な彼女とは、全く違うタイプの女の子を自然に演じていて可愛かったです。(2023,03,19)
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