もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら          |  
  
2011年 日本 
青春    
  
<監督>田中誠 
<キャスト>前田敦子,  瀬戸康史,  池松壮亮,  西田尚美,  大泉洋,  石塚英彦 ,  野村周平	
  
<ストーリー> 
野球部のマネージャーをしていた親友の代わりにマネージャーをすることになった川島みなみ(前田敦子)は、たるんだ野球部を立て直すため、書店で、ドラッカーの『マネジメント』を買う。ビジネス書のその本から、彼女は、ある、ヒントを得るのだった・・・。
  
<感想> 
AKBも、アニメも、そしてもちろん、ドラッカーも読んだことがなく、したがって全く興味がなかった映画だったのですが、地上派放映されたので見てみました。
  
うん、なるほど、これは、意外な組み合わせで、なかなか面白い発想です。 
これなら、アニメが大ヒットしたのも、うなずけますね〜。 
本来、ビジネスのために書かれた「マネジメント」という本の中から、崩壊しかけている高校野球を立て直すためのヒントを読み取るなんて、とってもユニークで、知的な話です。
  
私は、『マネジメント』を読んでないので、何が書かれてあるのが分からないのですし、なんだか、小難しそうな本で、本屋さんでも、まず、手に取ることはないであろう本なのですが、そんな私でも、思わず、読んでみようかななんて、思ってしまうほど、興味を持てました(^^)。 
確かに、ビジネスで、成功する秘訣は、ビジネスだけに通じる話ではなく、全てのことに、応用できるのかもしれませんね〜。 
その小難しそうな本を読んで、こうして、高校野球に当てはめてしまった原作者は、本当にすごいと思います。
  
ただ、映画になった作品は、ストーリー全体を見ると、内容は、弱小野球部をどうやって、強くするかとか、親友との関わりとか、ありきたりの普通のドラマです。 
そこに、ドラッカーを絡ませてくるところだけが、他のドラマとは違っているだけで、主演にAKBの前田敦子を持ってきたことで、さらに、普通のアイドル映画になってしまったかなと思いました。
  
ドラッカーの本をちゃんと読んでから、アニメをみて、それからこの映画を見たら、もっと面白く感じられたかもしれません(^^)。(2012,08,29)
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