予兆 散歩する侵略者 劇場版           |  
  
2017年 日本 
サスペンス・ホラー・SF    
  
<監督>黒沢清 
<キャスト>夏帆,  染谷将太,  東出昌大,  渡辺真起子,  大杉漣
  
<ストーリー> 
「散歩する侵略者」のアナザーストーリー。主婦の山際悦子(夏帆)は、同僚を夫・辰雄(染谷将太)の務める病院に連れて行くが、その時に出会った新任の医師・真壁(東出昌大)に違和感を感じる・・・。
  
<感想> 
怖面白かった「散歩する侵略者」のアナザーストーリーで、TVドラマ化されていたものを劇場版に再編集したものだそうです。 
こちらも、本編と比べても遜色なく面白かったです。 
同じように侵略者とガイドが登場しますが、前作に比べて、さらに二者の関係が深まっていて、ダークな雰囲気が続きます。
  
「家族」の概念がなくなってしまった人は、こんな状態になるのですか。相変わらず”概念”の欠落には、驚かされます(^_^;。 
そして、「過去」や「命」の概念。それらを失うということは、もはや人間ではなくなるということでしょうか。恐ろしすぎます。
  
前作では、牧師役だった東出昌大が今回は、医者になった侵略者として登場します。 
ごく普通の医師のように見えながら、分かる人には分かってしまうその異常な恐ろしさ、ラストは、ちょっとしたターミネーター風にも見えました(^_^)。
  
前作とは違い、少々ダークな雰囲気だった本作。 
ガイドになってしまった夫を演じた染谷将太の異様な演技と存在は、不安感をかき立てられました。 
暗い表情の夏帆と共に、未知な物への恐ろしさが感じられ、SF的だった前作よりも、ホラー感が強かったです。 
そして本作のラストは、前作とは違っ違っていました。これを意味するのは、どういうことなんでしょうか?(2022,02,27)
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