雪に願うこと           |  
  
2005年 日本    
  
<監督>根岸吉太郎 
<キャスト> 伊勢谷友介 ,   佐藤浩市 ,   小泉今日子 ,   椎名桔平 ,   津川雅彦 ,   山本浩司 ,   山崎努 ,   香川照之 ,  吹石一恵 ,  でんでん	
  
<ストーリー> 
東京で経営していた会社が倒産し、故郷の北海道帯広に戻ってきた矢崎学(伊勢谷友介)は、兄、威夫(佐藤浩市)が、運営する「ばんえい競馬」の厩舎で働き始める。そこで、彼は、成績が振るわず、引退寸前の馬、ウンリュウの姿に、自分を投影するのだった・・・。
  
<感想> 
全然ノーチェックの映画で、内容も知らず、そればかりか、チケットを買うとき、題名もうまく言えませんでしたーーー(^^;。 
でも、見てみると、これが、好印象。なかなかよかったです。 
第十八回東京国際映画祭で史上初の四冠獲得したのだそうです。審査委員長がチャン・イーモウなので、なるほど〜っていう気もする受賞ですね〜(^^)。
  
舞台は、北海道帯広。そこで行われている、ばんえい競馬。 
元々、このばんえい競馬自体を知らなかったので、映画の初めに出てくる競馬レースのシーンにびっくりでした。 
そりに乗った騎手、やたらに走るのが遅い馬たち、しかも、途中で止まったりしているし!、騎手は、馬のお尻に容赦なく鞭を入れて、馬たちが可哀相だし、コースには坂になっているところもあるし。。。いったい、このばんえい競馬って、いったい何なの??と、思いました。 
そんな無知な私にも、映画を見ているうちにこの競馬の仕組みが分かってきました。そうすると、これは、普通の競馬にない、駆け引きの競馬だと言うことが分かり、面白そう〜〜と言うことになったのでした。
  
映画は、全てをなくして故郷に帰ってきた男と、ばんえい競馬に出場する馬たちの厩舎を運営する人々の話です。 
競馬シーンを見る限り、北海道唯一の文化遺産であるばんえい競馬の将来も、そう明るくはなさそうでした。ということは、その馬たちの世話をする厩舎の運営も、とても楽とは言えないことは明らかです。 
それでも、貧しいながらも、彼らの馬に対する愛情、愛着が、ひしひしと伝わってきて、いい感動を覚えました。 
また、久々に馬をじっくり見たので、馬の顔って、でっかっ!!などと、変なところでも、感心しました(^^)。
  
配役も、よかったです。 
味わいのある佐藤浩市は言うに及ばず、まかないのおばちゃんと、スナックのママさんをこなす小泉今日子。女性ながら、ばんえい競馬の騎手をしている吹石一恵の葛藤など、見所ありました。(2006,05,27)
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