レディ・ジョーカー          |  
  
2004年 日本 犯罪
  
<監督>平山秀幸  
<キャスト>渡哲也  ,   徳重聡  ,   國村隼  ,   大杉漣  ,   吹越満  ,   加藤晴彦  ,   菅野美穂  ,   岸部一徳  ,   長塚京三  ,  松重豊 
  
<ストーリー> 
日之出ビール社長の城山恭介(長塚京三)が誘拐された。レディ・ジョーカーと名乗る犯人から犯行声明が出されたが、社長は、数日後、無事に解放され、その後、5億円の身代金が要求された。人質は350万キロリットルのビール。しかし、実際に日之出ビール会社が支払ったのは、20億円だった・・・。
  
<感想> 
原作を読んでから映画を見ようと、HDDに録画しておいたものですが、レコーダーが不安定で、壊れそうな予感がするので、急遽、本を読まないまま、見ることになりました(^^;。 
そんなわけで、予備知識ゼロだったのですが、すぐに、グリコ森永事件が下敷きとなった物語だと分かりました。 
あの事件の真相は、分かりませんが、こういう事だったのかもしれないなぁとも、考えられますねぇ。
  
おそらく、原作は、もっと緻密に、人物描写、状況説明などがされているのでしょうが、映画は、2時間の中に全てを描き込まなければならず、映画しか見ていない私には、何故?という疑問が、多く残りました。
  
何故この時期だったのか、何故あの刑事が容疑者として浮上したのか、何故合田刑事は本部から飛ばされたのか、何故城山武郎は自殺したのか、20億はどうするつもりだったのか、バイク事故は何かの意図が働いた結果だったのか・・・・ 
それぞれに、おそらく、こういう事ではないかという、憶測を自分自身は、持ってはいるのですが、映画として見るには、あまりにも不親切ではないかと思ってしまいます。 
根幹となる被差別部落のことにしても、これでは、分かる人は分かっても、分からない人には、全く分からないのではないかと思いました。
  
映画の雰囲気はいいし、キャストも豪華なのですが、もうちょっと時間を延ばしてでも、分かりやすい映画に作り上げて欲しかったと思いました。(2007,06,10)
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