リバティーン          |  
  
2004年 イギリス 
  
<監督>ローレンス・ダンモア  
<キャスト>ジョニー・デップ  ,   サマンサ・モートン  ,   ジョン・マルコヴィッチ  ,   トム・ホランダー   ,  ケリー・ライリー  ,  ルパート・フレンド ,  	ロザムンド・パイク	,  フランチェスカ・アニス	
  
<ストーリー> 
1660年代、イギリス。国王の命令で田舎町に幽閉されていたジョン・ウィルモット(ジョニー・デップ)は、3ヵ月ぶりにロンドンに戻ってくる。ある日、芝居を見ていた彼は、ある女優、エリザベス・バリー(サマンサ・モートン)に目を留める。彼女は舞台の上で、観客のブーイングを浴びて、自信をなくしていた。そんな彼女にジョンは演技指導をするのだったが・・・。
  
<感想> 
最近メジャー映画に多く出演して、ファン層を更に拡大したジョニー・デップですが、やっぱりこういうマイナーな映画も、好きなんだなぁと、改めて思いました。 
彼が演じたのは、17世紀に実在した英国の放蕩詩人、ロチェスター伯爵です。と言われても、全く、知らない人でしたが・・・(^^;。 
王のお気に入りの詩人でありながら、その地位に甘んじることなく、自分の思ったままの生き方をして、そして、破滅の道をたどったロチェスター伯爵。 
愛する女たちに、それぞれ違った愛し方をしてみせる彼は、いったい自分のこの短い人生に、満足できたのでしょうか。
  
冒頭に、ジョニー演じるロチェスター伯爵が衝撃的な独白をします。ここで、ジョニーファンの心をがっちりつかむ構成は、なかなかニクイですね〜(^^)。 
ただ、全体に、画面は暗く、ストーリー的にも、あまりこなれていないせいか、途中、ちょっと眠くなってしまいました。 
でも、友人が刺殺されたシーンの成り行きがよく分からなくて、何回も、見直したりしたので、眠気も吹き飛びましたけど(^^)。
  
この時代だけでなく、いつの時代も、破滅的な芸術家というのはいるもので、そういう彼らの存在も、芸術をより洗練させる礎(いしずえ)になってゆくのだと思います。 ノンフィクションの映画だということで、その壮絶さが際だちますが、彼を待っていた奥さまは、偉いですよね〜。 
後半、病気のために、ジョニーの顔が崩れてゆきますので、ファンの方は、気を確かに持って見てください(^^)。(2007,04,02)
  
リバティーン=LIBERTINE=道徳的[性的]に束縛されない人;放蕩(ほうとう)者, 放埒(ほうらつ)者, 道楽者(プログレッシブ英和中辞典より)
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