流浪の月           |  
  
2022年 日本 
サスペンス      
  
<監督>李相日 
<キャスト>広瀬すず,  松坂桃李 ,  多部未華子,  三浦貴大,  柄本明,  横浜流星
  
<ストーリー> 
10歳の更紗(白鳥玉季、広瀬すず)はある雨の日、大学生の文(松坂桃李)と出会い、彼の家まで付いていく。そのまま家に居着いた更紗だったが、2ヶ月後、誘拐犯として文が逮捕されてしまう・・・。
  
<感想> 
原作「流浪の月」を読んでからずっと見たいと思っていた作品、やっと見ることが出来ました。 
暗い画面で、繊細に人間を描いています。 
映画の予告編を見てから原作を読んだ経緯もあり、キャストに対して違和感はゼロ。それどころか、ピッタリすぎて、心が痛みました。
  
原作を読んだ時にも思ったのですが、人は、自分の常識の範囲内でしか物事を考えることが出来ないのは、ある意味仕方がないことだけれど、悲しいことだなと再び感じました。 
しかも、その常識からはずれたものを見た時に、私たちは、人を攻撃し始めるのです。 
それは、おそらく自分も例外ではないかもしれないことを悲しく思うのでした。
  
広瀬すずは、大人の女を演じていて、衝撃的でした。 
どんな役も躊躇なく挑戦する姿は素晴らしいですが、役柄も相まって痛々しい。 
松坂桃李は、「娼年」以来すごい俳優になりました。 
そして横浜流星。最初誰だか分からなかったのですがこんな嫌な男の役も演じるんだとびっくりしました。
彼も役柄の幅を広がったなと頼もしいです。(2024,03,31)
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