私の中のあなた           |  
  
2009年 アメリカ    
  
<監督>ニック・カサヴェテス 
<キャスト>キャメロン・ディアス ,   アビゲイル・ブレスリン ,   アレック・ボールドウィン ,   ジェイソン・パトリック ,   ジョーン・キューザック ,   エミリー・デシャネル  
  
<ストーリー> 
サラ(キャメロン・ディアス)とブライアン(ジェイソン・パトリック)の長女、ケイト(ソフィア・ヴァジリーヴァ)は、2歳の時に白血病を発症し、それ以来14年間、闘病生活を続けていた。ケイトを救うために、サラは、ケイトの妹・アナ(アビゲイル・ブレスリン)を遺伝子操作によって産み、ケイトのドナーとしていた。しかし、11歳になったアナは、自分で弁護士を雇い、姉のドナーになることを拒絶し、母親を訴えるのだった・・・。
  
<感想> 
病気の子供の話なので、冒頭から”泣き”のスイッチが入ってしまいました。 
それ以降、ずっと泣き通しで、鼻は完全に詰まり、息が苦しくて、死ぬ思いで見ていました(TT)。 この映画は、泣き虫の人は、映画館で見ない方がいいかもです。 
私は、家で思い切り泣きながら見たかったです(TT)。
  
子供が病気になったら、親は、悲しみ、そして、なんとかして、子供を助けようとするでしょう。 
それが当たり前です。 
そのために、親は自分の全てを捨て、力の限り子供のために尽くします。 
でも・・・。 
それで本当にいいのでしょうか。 
みんなの本当の気持ちをちゃんと聞いて、冷静に判断することも、出来たら、したいことです。・・・難しいでしょうけれど・・・。
  
それぞれの気持ちが痛いほど分かって、辛い映画鑑賞でした。 
でも、救いは、家族が、仲が良くて、愛情豊かなこと。 
それなりに、危ういところはあるようでしたが、でも、過去の楽しげな映像が時折挟まれるのが救いとなりました。
  
遺伝子操作のドナーの話をした医師が、一番の罪作りでしたねぇ。 
親から可能性を尋ねられたならともかく、医師が、そんなことを言うべきではないです。善意からの言葉なのでしょうが、まるで、”臓器農場”のように感じてしまいました。 
あの医師のひと言で、この家族は、長い間、翻弄されることになったのだと思います。
  
また、それを完璧に実行に移す母親も、すごいというか、怖かったです。完全に周りが見えなくなっているとしか考えられません。 
上の子と同じように、下の子の痛みを何故、感じられないのか。私には、理解できませんでした。
  
それに反して、アナ役のアビゲイル・ブレスリンの健気(けなげ)さが、涙を誘います。彼女のいろいろな時々の、いろいろな表情を、思い出して、今でも、切なくて、涙が溢れてしまいます(TT)。
  
監督は、「きみに読む物語」のニック・カサヴェテス。そういえば、「きみ読む」の時も、泣いて泣いて息も絶え絶えになってしまったんでしたっけ・・・(TT)。(2009,10,09)
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