幻の
JJは数奇な運命をたどりました
この子の母親は野良でしたが餌を与える老人がいて育っていました
ただ その近所に猫が大嫌いな方がいて
その母猫の産む子達を皆殺していたそうです
親を手術していれば それ以上の殺戮は無かったのかも知れません
でも その餌をあげている老人は手術をする事はしていませんでした
最初にこの子の悲鳴を聞いた時は 近所の方達が助けていました
その時は猫道にガムテープを仕掛けていたらしく
身体中にガムテープが絡まっていたようです
次に近所の方達から助けを求められて行った時
ゴキブリホイホイをくっつけてペッタンペッタン逃げている仔猫と
それを必死に助けようとしている母猫がいました
幸い(?)ホイホイが逃げていく途中で柱と壁とに引っ掛かり
それ以上動けなくなった所を保護しました
母親は仔猫に人間の恐さを教えていたので 
その子は押さえているその人の手を噛みながらさらにモグモグ動かしていたと噛まれた本人は言っていました
後で考えると 恐怖で歯が合わない状態だったのかもしれません
仔猫を守ろうと離れなかった母親も保護して母親は避妊手術をしました
仔猫はホイホイを取らなくてはなりませんが ホイホイの吸着力はさすがにすごいもので
かろうじて 肛門と尿の出口は塞がっていませんでしたが毛が生えて来るまで
取り除く事は出来ませんでした
徐々に取るにも この子は恐怖で身体が硬直してしまい がたがた震えてしまいます
その為にもなるべくストレスをかけないよう まとめていじっては 後は知らん振りをしていました
幸い 猫同士は全く怖がらず 皆と仲良しでしたので
私が部屋に入らなければ 自由に飛び回っていました(^_^)



はるか右奥の机の下に影のようにいるのが JJです(^^ゞ
アップした写真が右のです



まみちゃんが気にして見ています
「どうして、この子はお母さんが来ると何時も机の下なの?」

何時も何処にいるか判らないので「幻のJJ」 と名付けました(^^ゞ

ココちゃんがこんなに小さかったのね


こんなに仲良しだったもので子供が出来てしまいました(^^ゞ

その子供の一人のマイケルと一緒に(マイケルは性格までJJそっくりに育ってしまいました(^^ゞ)

この子の母親は白黒で 父親は自由に出入りしていた イソップが追い掛けていたと言う証言が多発し
結局 イソップの落とし子だと言う事になり それじゃーしょうがないからイソップJr.と言う事で
「JJ」
となりました
手当てをしている時は 人間の目を怖がるので
 私がタオルをかぶり目を見えないようにしてだっこしながら行いました
その間 JJは人間に対しては決して爪も出しませんでした
ひたすら耐えて どかすと手足の跡が汗でびっちょり濡れていました
よほど恐い思いをさせられて来たのだと思うと不憫でしたので
この子は何処にも行けないと思い 心を開いてくれるまで急がず長期戦で行く事にしました
その為に適齢期になっても去勢手術は延ばしていました
JJは色が同じ白黒のコタロウを母親と思ってしまい慕って甘えていました
コタロウも「何だか変だけど まー いいか」と言う事でそのまま未だに母親になっています
JJが大分人間に慣れて来た頃(目さえ開けなければ 寝ていると顔を擦り付けて来るまでになっていましたので)
ココちゃんが来ました
全く赤ちゃんだったので ココちゃんは一度貰われましたが事情があって戻って来ました
ココちゃんも手術が出来ない状態だったので しばらくそのままにしていたのでJJはココちゃんと仲良しになりました
そして3匹生まれました(^^;)
JJとココちゃんはその後手術しました
JJは未だに完全には人間恐怖症は治っていません
私の姿を見ると一応隠れます
でも 欲しいものがある時は 遠巻きにみていて ちょっと自分の存在を知らせます(^_^)
目さえ合わせなければ 大丈夫ときっと思っているのでしょうね
でも 知らん顔してそーっと猫達の間から手を延ばして なぜなぜしても判らないで平気なんですよ(^^ゞ
柔らかい毛でとっても気持ちが良いんです(^_^)


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