レオはアパートに置いてきぼりにされました
 飼い主さんが急に鍵を持ったまま引っ越してしまったので
まだ戻って来るのだろうと思って部屋を開けないでいました
何となく胸騒ぎがして一週間程して部屋を開けた時
一瞬 別猫?仔猫?がいるのかと思う程小さくなったレオがいました
トイレも無く水も餌もありませんでした
「お前はレオ? ほんとにレオ?」って思わず聞いていました

レオは元々飼い主さんでも抱けないくらいきつい子でした
それには仔猫の時に曲ったしっぽに紐をかけたりして遊ばれて痛い思いをした事等が原因でした
その飼い主さんを物心つくかつかないかという頃から知っていました
成人式も私の着物でしました

結婚も親が反対したので家を飛び出して 結局私が間に入って式をあげた二人です
その後 ニ児の母親になったのですが 結局離婚になってしまいました
その時 私が引き取っていた子でした

もともとレオを拾ったという話を聞いた時から 動物を飼う事には不安がありました
若いし いずれは子供も生まれるであろうその夫婦に 動物を飼う余裕は無いと思っていました
もう一匹のティーポもその後またその夫婦が拾いました
その時も私は反対しましたが 大丈夫と言って飼いました
ティーポは避妊手術を私がした時に そのまま置いて行ってしまった子です
それでもその女の子は家庭的にも色々辛い事があった事も見て来ていたので
何とか幸せになって欲しいと思っていましたので 出来る事はしてあげようと思っていました

きっと何をしても許してくれると思ったのでしょうね
レオを置いて行っても ティーポみたいに飼ってくれると思ったのでしょう
置いて行くのならそのように言っていけば まだ許せました
でも
黙って置いて行って レオがあんなに小さくなっていた
その姿を見た時
今まででこんなに怒った事は無いと今でも思う位 私 怒りました
真夜中でしたが 家族に連絡を入れ 友人に聞き 行く先を探して その子を見付けました
電話で怒りまくりました 涙が止まりませんでした
子供に代わりなさい お母さんがして行った事を教えてあげるからとまで言いました
その子はきっと私が許すと思ったのでしょうね
でも 今回だけは私は許せませんでした
縁を切りました


でもその後が大変 
レオは何しろきつい子ですし ケージで移そうにも怒って手も付けられません
恐怖感がますます性格をきつくしていました
結局 元御主人に連絡を取り レオをケージに入れて貰いました
今度は私の部屋に入れてからがまた大変
元御主人には私の部屋にもきつい子がいるので入って貰えないし
大人の猫は仲間には入れないので大きなケージをレオ用にする事にしたのですが
これがまた大変
ケージから移そうにも 殺されそうな声を出して何が何でも移ってくれないのです
近所の人が聞いたら どんないじめをしているかと思う程の悲鳴です
実際はケージを逆さにしても出て行かないで唸っているのですが
絶対これは虐めていると思われるなと思っていました(^^ゞ
一時間以上かかってやっと大きなケージに入り レオはそれからしばらくそこでのんびり過ごしました

その後 何かあった時にケージがすぐに開くようにしていたもので
レオはケージの外に出てしまいましたが もう入れる事は無理なので
今は徐々に他の子達が慣れて来てくれています
もう年寄りなので 今は無理をしないでのんびり暮らしてくれる事を願っています
最近は触っても怒らなくなりましたが まだ油断は出来ません(^^ゞ

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