獣医師広報板トップページ動物よくある相談メニュー動物介在療法と動物介在活動
獣医師広報板のキャラクター:ココロちゃん動物介在療法と動物介在活動
文章−プロキオン(獣医師)
初出:2003/04/19
◆「動物よくある相談」利用についての注意事項
★情報は自己責任でご利用ください。
★記載されている記事は獣医師広報板の掲示板に投稿されたものが中心で、獣医師広報板の
 見解を代表するものではありません。
★飼育方法の質問は意見交換掲示板をご利用ください。
◆こどもあんぜんサイト宣言◆
こどもあんぜんサイト宣言

我が国では、マスコミがアニマルセラピー(動物介在療法)と称して、流布してしまっているので、この名称が用いられていますが、これは誤りと言えます。
アニマルセラピーということになると、これは完全な医療行為の一環であって医師による治療計画とその効果判定が必要となります。
日本では、おそらく1〜2ケ所くらいしか実施されていないはずです。

で、私達が実際に特別養護老人ホームにお邪魔して実施しているボランティア活動はアニマルアシステッドアクティビティー(動物介在活動)になります。
こちらの活動においても実際に四肢麻痺の方が手を動かしたり、耳に障害のある方が実は聞こえていたとか活動している私達が驚かされるようなことがあります。
私達の活動においても確かに医療効果の発現は見られますが、それを意図したものではありません。
「犬の頭をなぜてあげてくださいね」と右手をとって誘導したとして、その手をどこまでどの角度で引いて良いかは、患者の主治医の判断が必要です。
「お隣に猫がいますよ、見えますか」と声をかける場合も、その患者さんの首がどちらの向きにどの範囲まで動かして良いかは、主治医が決めることです。
アニマルセラピーであれば、患者さんと動物の組み合わせやどのような位置に動物を位置させるか、どのくらいの時間作業させるかを事前に主治医と打ち合わせする必要があります。
それをするから「セラピー(療法)」を名のれるのです。治療が目的であるのなら、医師の参加が必要です。

医師の活動への参加が望めなければ、それはあくまでも「動物介在活動(AAA)」の範囲なのです。まあ、そうは言っても こちらの活動も捨てたものではありません。
有意義なものと感じているからこそ、私も継続して参加しています。
このような動物介在活動については、施設の方からも盛んに自分のところでも実施してくれないかと依頼があります。
しかし、ボランティア活動であり、人的及び動物的にも制約があり、それらの依頼に応じきれるものでもありません。
お住まいの県の福祉保健部や獣医師会に そのような活動をしているボランティア団体があるか尋ねてみると良いでしょう。
もし、なければ、この活動に興味をお持ちのあなたが、犬なり猫なり、ウサギでもモルモットでも飼育されると良いと思います。

動物にとって大事なことは、訓練によってそういう活動に参加させるのではなく、その動物が適正として人間が好きである必要があります。
そうでないと、活動時間中、ずっと彼等は緊張してストレスを感じていることになってしまいます。
人間といっしょに過ごすことが大好きな動物を育てるということは、特別な資格や技術を必要とするものではありません。
どれだけ、相手のことを考えてあげることができるかなのです。
また、適正のある動物といえども、疲れてストレスサインが出てきたなら、休ませてあげる必要があります。
これをするからこそ、彼等も嫌がらずに協力してくれるわけなのです。
動物は決して人間の道具ではなく、これらの活動が彼等にとっても大勢の人間と触れ合える楽しい活動であることを人間が保証してあげる必要があるのです。
それがかなわないようであれば、私はこのような活動に対して反対する立場に回らなくてはなりません。
そうならないように配慮願います!

「用語解説:動物介在活動、動物介在療法、動物介在教育」

AAA:Animal Assisted Activity「動物介在活動」動物とのふれあい活動で、対象となる人の生活の質の向上、情緒的な安定、また教育やレクリエーションを目的として実施される。

AAT:Animal Assisted Therapy「動物介在療法」医療行為の一環であり、専門的な治療行為として実施するものであり、対象者の身体機能、社会的機能、精神面の向上回復を目的とする。

AAE:Animal Assisted Education「動物介在教育」こちらはまだ明確な定義はないのですが、人間も動物も自分以外の他者とふれあうことによって、他者を受け入れる事ができるようになる。
犬も猫も子供のうちにふれあうことで、お互いを恐れなくなる。
人間も他の動物達の生命を脅かすような虐待に走らなくなる。
第三者の人間に対しても全人格を否定するような行為に抑制が働くようになるという理論にもとづいています。
主に、小学校のような教育の場において実施される。
動物との触れあい方を獣医師やボランティアの手によって行う訪問活動と教師の手による部分とがある。

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。


『みる』です。1年前に月に
旅立ちました。でも いつも
一緒に居るつもりです。
拡大画像
画像募集中!!(無料)
画像集

◆ポスターを自由にご利用ください
★猫は飼っても産ませるな。
猫の多頭飼い崩壊予防啓蒙ポスター(pdfファイル)
★ペットを一生責任持って飼えるか、飼う前によく考えましょう。
終生飼育啓蒙ポスター(pdfファイル)
★動物病院での飼い主さんによる暴力・暴言・迷惑行為は診療を継続することが出来ません。
動物病院での暴力・暴言・迷惑行為禁止ポスター(pdfファイル)

◆獣医師広報板管理人の独り言
利用上の注意事項&メニュー
2025年2月のBest
  1. 動物愛護は絶対的正義で、社会はひれ伏すもの度チェック!!(279)
  2. SNSへのペットの亡骸写真のアップは是か非か(127)
  3. 老犬の放棄と殺処分ゼロ((100)
  4. テレビドラマ「リラの花咲くけものみち」を見て(83)
  5. 若い人の動物愛護業への(79)
  6. 大阪万博ペット同伴絶対反対(78)
  7. うつ病はただの病気(61)
  8. ワンニャン平和党の設立(59)
  9. 「愛誤」という単語(58)
  10. ドイツの狩猟法による犬猫の殺処分数(56)

◆獣医師広報板よくある質問(FAQ)

◆獣医師広報板からのお願い
獣医師広報板をご利用、本当にありがとうございます。
獣医師広報板は個人サイトですが、その運営はボランティアスタッフが担い、運営資金はサポーターの応援に頼っています。
獣医師広報板は多額の累積赤字を計上しております。
サポーターは企業でも個人でも結構です。
ぜひ、獣医師広報板をサポーターとして応援ください。

◆PC版コンテンツ利用数Best(2025年2月期)
  1. 猫のカロリー計算(9,463)
  2. 管理人の独り言(7,084)
  3. 動物よくある相談(4,280)
  4. 犬のカロリー計算(2,585)
  5. 広報板カフェ(1,676)
  6. 迷子動物、保護動物掲示板(1,294)
コンテンツ別アクセス数

◆電子図書
電子図書「"犬と麻薬のはなし−麻薬探知犬の活躍」は、2022年2月23日より第四版になっております。
新しいエピソードも追加され、データーも更新されています。
第一版、第二版、第三版を読まれた方も、是非第四版をお読みください。
犬と麻薬のはなし−麻薬探知犬の活躍−第四版2022/02/23公開

◆一般市民向けの動物に関するセミナー・イベント
★毎週土曜日午後1時〜4時
ペットロスホットライン
ペットロスホットラインは、今のお気持ちをお聴きする電話です。
★WEB講座
★〜3月30日:愛知県名古屋市
★〜4月20日:福岡県宗像市
★3月27日:オンライン
★3月27日-4月7日:千葉県柏市
★3月29日:兵庫県神戸市
★3月29日:長野県長野市
★3月29日,4月19日,5月24日:東京都品川区
★3月30日:愛媛県伊予郡
★3月30日:神奈川県藤沢市
★4月3日-6日:東京都江東区
★4月6日:東京都台東区
★4月6日:ハイブリッド開催,大阪府大阪市
★4月11日:オンライン
★4月12日:オンライン
★4月12日,13日:東京都江東区
★4月13日,5月11日,6月8日,7月13日,8月3日,9月14日,10月12日,11月9日,12月14日:東京都豊島区
★4月14日-28日:オンライン
★4月17日:オンライン
★4月19日:兵庫県尼崎市
★5月3日-5日:千葉県千葉市
★5月7日:オンライン
★5月10日:東京都大田区
★5月11日:千葉県習志野市
★5月17日:愛知県長久手市
★5月25日:東京都大田区
★6月6日:東京都江東区
★6月13日-15日:大阪府大阪市

セミナー・イベント情報はメールにて広報内容を送ってください。(掲載無料)

◆ペット動物獣医師&動物看護師向けの動物に関するセミナー・イベント
利用上の注意事項&メニュー

◆経済動物獣医師向けのセミナー・イベント

◆公衆衛生獣医師獣医師向けのセミナー・イベント

◆実験動物獣医師獣医師向けのセミナー・イベント

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2025 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。