獣医師広報板トップページ動物よくある相談メニューFIV(猫エイズ)の抗体が陰転した事例
獣医師広報板のキャラクター:ココロちゃんFIV(猫エイズ)の抗体が陰転した事例
文章:プロキオン(獣医師)
初出:2010/09/21
◆「動物よくある相談」利用についての注意事項
★情報は自己責任でご利用ください。
★記載されている記事は獣医師広報板の掲示板に投稿されたものが中心で、獣医師広報板の
 見解を代表するものではありません。
★飼育方法の質問は意見交換掲示板をご利用ください。
◆こどもあんぜんサイト宣言◆
こどもあんぜんサイト宣言

<ネコ掲示板過去発言集より転載>

【投稿日 2009年1月30日(金)13時20分 投稿者 チョビ】
前回、意見交換掲示板の方で、猫エイズの陰転について質問させて頂いた者です。
その節はプロキオン先生どうもありがとうございました。
前回、家の敷地内で親に捨てられた野良の子猫を保護し、生後二ヶ月でのエイズの検査で
陽性反応が出てしまったと書かせて頂きましたが、その後、生後四ヶ月の再検査でも
陽性だったのですが、二ヶ月の時は検査キットの陽性反応が濃い青色を示していたのが、
四ヶ月の検査では、うっすらとした青に変わっていました。
疑陽性で母親からの移行抗体が消えかかっている可能性もあるので
生後6ヶ月頃、また再検査の予定です。(期待し過ぎないように言われましたが)
そこで質問なのですが、真の陽性だった場合、検査時の血液の状態によって
検査キットの色が濃くなったり薄くなったりという事はあるのでしょうか?
また、疑陽性だとしたら生後6ヶ月くらいで移行抗体は完全に消滅するのでしょうか。
もっと長く残ってしまうケースもあるのでしょうか。
もう少し経って検査をすれば、白黒はっきりするのでしょうが、
先住猫と早く同居させたい為に、ヤキモキしてしまっています。
(先住猫にエイズワクチンを打つか否かの選択もありますし)
お忙しいところ申し訳ありませんが、急ぎませんのでご意見頂けたら幸いです。
長文失礼いたしました。

【投稿日 2009年1月30日(金)17時38分 投稿者 プロキオン】
>そこで質問なのですが、真の陽性だった場合、検査時の血液の状態によって
検査キットの色が濃くなったり薄くなったりという事はあるのでしょうか?

理論的には、血液の状態だけでなく、検査キットの状態でも、微妙な違いが生じる可能性はありますが、そのためにコントロールスポットが設定されていますから、普通はそのようなことは考える必要はないでしょう。
一般的には、FIVの場合は抗体検出キットですから、スポットの発色の程度はもっている抗体の量に依存していると考えられるのではないでしょうか。真の陽性であれば、2ヶ月程度では、特別な処置でもしていないと大きな変動はないと考えられます。

>また、疑陽性だとしたら生後6ヶ月くらいで移行抗体は完全に消滅するのでしょうか。
もっと長く残ってしまうケースもあるのでしょうか。

これはおおよその目安ですから、この6ヶ月が絶対という数値ではありません。ただし、この検査キットを製造している機関が発行している解説書でも 母猫からの移行抗体に反応してしまうケースのことを取り上げていまして、その中でも一応半年くらいでの再検査をしてくださいというように記述されていますので、このあたりの数字が多いということなのではないでしょうか。
それ以上残存するかもしれない事例というのは、数多く検査をしている病院とか、この大元の検査機関に尋ねてみないとわからないと思います。

>もう少し経って検査をすれば、白黒はっきりするのでしょうが、先住猫と早く同居させたい為に、ヤキモキしてしまっています。

お気持ちはわかりますが、こちらが焦ったからと言って、結果が変わるものでもありませんし、飼い主さんの気持ちが猫に伝わってしまうことの方が心配ですよ。
移行抗体による悪戯ならば、いずれ陰転してくれますよ。

【投稿日 2009年1月30日(金)19時02分 投稿者 チョビ】
プロキオン先生、お忙しいところ詳しく教えて頂きましてありがとうございました。
そうですよね…先生がおっしゃるように、
今は色々悩んでいても結果は変わらないですものね。
隔離生活がなかなか大変なのと、先住猫も新入り猫も両方寂しがりなもので
早く同居させたい気持ちから、少々焦っておりました。
陰転する事を祈りつつ、再検査の時期が来るまで待ちたいと思います。
本当にありがとうございました。

【投稿日 2009年2月25日(水)23時25分 投稿者 チョビ】
プロキオン先生

この間は、猫エイズ検査について色々教えて頂き
有難うございました。

先日、子猫が生後半年を迎えたので
FIVの再々検査をして貰いに行ってきました。
長い間やきもきしましたが、お蔭様で結果は陰性でした。

プロキオン先生のおっしゃった通り、今までの検査の陽性反応は
母体からの移行抗体による悪戯だったようです。
生後4ヶ月目の検査で、検査キットの陽性反応の色が薄くなっていたので
陰転してくれる事を願いつつ、生後半年まで待ちました。
これでやっと決着がついてホッと致しました。
先住猫とも、仲良くしています。

エイズは大丈夫でしたが、今後、他の病気に掛からないように
気を付けてあげたいと思います。
色々相談にのって頂き、有難うございました。
また、何かありました時はよろしくお願い致します。

【投稿日 2009年2月26日(木)10時16分 投稿者 プロキオン】
>チョビさん

FIV検査の抗体陰転とのこと、良かったですね。頭の中ではおそらく陰性となるはずと思っていても、やはり実際に確認できるまでは不安がつきまといます。理屈を承知していて他人にそのように説明している私ですら、そうなのですから、飼い主であるチョビさんの気持ちは想像に難くありません。
でも、これでチョビさん御自身も 同じ問題での悩みを抱え込まれてしまった飼い主さんに対してお力添えができるようになったのではないかと存じます。この問題は、これからも続いていくと思うのです。その節には、どうぞ、お声がけをして励ましてあげてくださいね。

【投稿日 2009年2月26日(木)23時39分 投稿者 チョビ 】
>プロキオン先生

暖かいお言葉、どうも有り難うございました。
陰転する事を願いつつも、期待し過ぎないようにしたり
陽性であっても、猫に対する愛情は変わらないんだから…と思っていましたが
やはり、陰性だったと判ってホッとしています。
陽性反応が出た後、ネット等で猫エイズに関して色々検索しましたが
我が家と同じようなケースで悩んでる方が結構いらっしゃいました。
今回、我が家は運が良かったんだと思います。
今後、同じ悩みを抱えてる方がいましたら、微力ながらお力になれればと思います。

度々、失礼致しました。

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。


ナナ:どいてよ。ミミ子ちゃんの寝るとこよ!
トント:ぼく、ねむいのに〜
レス:ナニシテンノ?
拡大画像
画像募集中!!(無料)
画像集

◆獣医師広報板の主張

◆獣医師広報板管理人の独り言
利用上の注意事項&メニュー
2024年10月のBest
  1. 保護動物の移譲は所有権の完全譲渡が私の理想(328)
  2. クラウドファンディングで、学生です、動物愛護です、お金ください(242)
  3. SNSへのペットの亡骸写真のアップは是か非か(189)
  4. 大阪万博ペット同伴絶対反対(126)
  5. 譲渡会での非常識な保護団体の条件(122)
  6. 動物愛護は嘘でたらめが横行する闇の世界になる理由(88)
  7. ペットショップの生体販売と動物愛護団体の譲渡(77)

◆獣医師広報板よくある質問(FAQ)

◆獣医師広報板からのお願い
獣医師広報板をご利用、本当にありがとうございます。
獣医師広報板は個人サイトですが、その運営はボランティアスタッフが担い、運営資金はサポーターの応援に頼っています。
獣医師広報板は多額の累積赤字を計上しております。
サポーターは企業でも個人でも結構です。
ぜひ、獣医師広報板をサポーターとして応援ください。

◆PC版コンテンツ利用数Best(2024年10月期)
  1. 管理人の独り言(9,669)
  2. 動物よくある相談(4,078)
  3. 猫のカロリー計算(3,864)
  4. 犬のカロリー計算(2,860)
  5. 広報板カフェ(1,513)
  6. 迷子動物、保護動物掲示板(1,482)
コンテンツ別アクセス数

◆電子図書
電子図書「"犬と麻薬のはなし−麻薬探知犬の活躍」は、2022年2月23日より第四版になっております。
新しいエピソードも追加され、データーも更新されています。
第一版、第二版、第三版を読まれた方も、是非第四版をお読みください。
犬と麻薬のはなし−麻薬探知犬の活躍−第四版2022/02/23公開

◆一般市民向けの動物に関するセミナー・イベント
★毎週土曜日午後1時〜4時
ペットロスホットライン
ペットロスホットラインは、今のお気持ちをお聴きする電話です。
★WEB講座
★〜2025年2月24日:東京都台東区
★12月7日:栃木県真岡市,千葉県千葉市
★12月7日:東京都武蔵野市
★12月8日:東京都豊島区
★12月8日:オンライン
★12月8日:広島県広島市
★12月8日:北海道余市郡
★12月8日:兵庫県神戸市
★12月9日-23日:オンライン
★12月11日:オンライン
★12月13日:東京都千代田区
★12月14日:オンライン
★12月14日:大阪府大阪市
★12月14日:北海道札幌市
★12月14日-25日:神奈川県横浜市
★12月14日-2025年1月11日:東京都港区
★12月14日-2025年1月13日:福岡県福岡市
★12月19日,26日,2025年1月9日,11日:東京都武蔵野市
★12月21日:栃木県宇都宮市,千葉県松戸市,愛知県名古屋市・12月22日:島根県出雲市
★12月21日,2025年1月11日,12日,13日,3月1日:オンライン
★12月22日:新潟県新潟市
★12月24日:オンライン
★2025年1月11日,12日:大阪府大東市
★2025年1月11日-13日:神奈川県横浜市
★2025年1月11日-13日:東京都千代田区
★2025年2月22日-23日:東京都武蔵野市
★2025年3月8日-9日:東京都世田谷区
★2025年4月3日-6日:東京都江東区
★2025年4月6日:東京都台東区

セミナー・イベント情報はメールにて広報内容を送ってください。(掲載無料)

◆ペット動物獣医師&動物看護師向けの動物に関するセミナー・イベント
利用上の注意事項&メニュー

◆経済動物獣医師向けのセミナー・イベント

◆公衆衛生獣医師獣医師向けのセミナー・イベント

◆実験動物獣医師獣医師向けのセミナー・イベント

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。