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獣医師広報板のキャラクター:ココロちゃんトリの保定のしかた お薬の飲ませ方
文章:ムクムク
初出:2006/01/17
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保定とは、日頃の健康管理(爪切り)あるいは病気の治療などで鳥が動いたり暴れたりしないように動きを固定する押さえ方です。
暴れると鳥も人も怪我をすることがありますので、暴れない程度にしっかりと抑えます。
この時に、おなかや胸を強く押さえると鳥は呼吸が出来なくなりますので注意が必要です。
大型の鳥などは、タオルを巻き付けて動きを封じることもあります。
ここでは、小型の鳥の保定の仕方を紹介します。 印刷用pdfファイル

1.トリの保定のしかた


基本的な保定方は鳥の頭部を親指と中指でしっかりはさみ、人差し指で軽く頭を押さえます。
この鳥は呼吸器系の疾患で呼吸困難を伴う状態でありますが、頭部を固定しても呼吸には全く影響がありません。
薬指と小指は添える程度に。
この写真は胸骨と胸筋の状態、つまりさく痩度をチェックしています。(写真1)
写真2は、同じ保定方で注射をおこなっています。
頭が自由になっている(写真3)と注射器に噛み付いてきますので危険です。
しっかりとした頭部の保定が必要です。

2.トリの保定のしかた(投薬)


投薬をおこなう場合は同じように頭部を親指と中指でしっかりはさみ、人差し指で軽く頭を押さえ、体を横倒しにします。(写真4)
スポイドや投薬瓶の先をくちばしの横に近づけ、薬を滴下する(一滴ずつたらす)ような気持ちで口の中に薬を入れます。
このように、くちばしの横からだと多く薬を落としたとしても、口から漏れ出すだけで危険がありません。(写真5)

3.避けたい投薬法など


避けたい投薬法は鳥の正面から仰向けにして薬を与えることです。
少し多すぎると薬が気道に中に入ってしまい、次に鼻から薬が飛び出てきます。
これは誤嚥している証拠です。(写真6)
鳥の頭部は180度ほど自由に回ります。
頭部がフリーになっていると、首を動かす事が出来ますので、噛まれたりする恐れがあります。(写真7)

鳥の保定のこつは頭部をしっかり固定すること。
頭部は骨ですから、しっかりつかんでも問題ないです。
これで鳥は動けなくなります。
鳥でいきなり最初から練習するのではなく、極太マジックのフタを鳥の頭に見立てて、加減を練習してみましょう。
UFOキャッチャーの爪のごとく親指と人差し指・中指でしっかりと押さえます。

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