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獣医師広報板のキャラクター:ココロちゃんウサギの保定
文章:チーちゃんのママ
初出:2006/01/18
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ウサギさんって怖がりで、基本的に抱っこなんて大嫌い!そりゃそうですよね。
捕食される側の動物ですから。
体を押さえられるのなんて「命の危機!」ですもの。
でもウサギさんを捕まえられないのは、何かの時に困ります。
ウサギさんはうっかり空キックをさせても、骨折することがあるので気をつけて。
ウサギの保定の仕方ご参考。 印刷用pdfファイル

1.ウサギの保定のしかた


利き手が右手の場合、ウサギの両脇に親指中指を入れます。
左手はお尻を包むように受けます。(写真1)
手首はウサギのお腹に。
手のひらで胸を受けるようにしています。(写真2)
右手の人差し指と中指の間に、ウサギの左腕がしっかり入っているのが分かりますか?(写真3)
多少暴れても、しっかり右手が脇に入っていれば外れませんから、あわてずに。
あわててどうにかしようとするのが、一番危ないと思います。
空キックで暴れさせないようにするには、このようにウサギの体を丸く持つこと。
そうすると、ウサギは足に力が入らず、キックが出来ません。

写真は手の位置を判りやすくする為にウサギを差し上げていますが、実際は人の胸につける位でやってください。
無理強いして骨折や関節を痛めても怖いので、けっして無理強いはしないでね。

2.ウサギを抱っこする


人間のお腹と左腕の間に、ウサギをはさむように抱きます。(写真4)
左手のひらで、しっかりウサギのお尻を包むように押さえています。
後肢の居心地が悪い、あるいは暴れそうな時は、左手のひらで後ろ足かかとを受けて固定します。
ウサギの前肢は下側、つまり肩口が人間の腕に乗っています。(写真5)
ウサギは怖いと人間の脇に頭を突っ込んだりしますが、視野をふさがれる方が落ち着くようです。
あとはウサギの肩を、上から右手で押さえる。
これでしっかり保定出来ます。
ウサギも安心するようで、病院で出して待つような時は、この体勢で待ちます。

3.ウサギのお腹を見る


ウサギは鶏のように魔法がかけられます。
ほら、鶏を仰向けにしてなでていると固まってしまうというアレ。
ウサギも膝の上に仰向けにすると、じっと固まってしまいます。
もっとも、上手く仰向けに出来れば、です。
右手は保定の時と同じ。
そのまま腰掛けた人の膝に乗せて、ウサギの背中を人間のお腹によりかからせる。(写真6)
そのままそーーっと人が体を後ろに引くと・・・ウサギも仰向け状態に。(写真7)
コレで足の裏や、お尻やお腹の状態を見ることが出来ます。(写真8)

ウサギの習性;動物病院などでは、犬猫などの動物と一緒になることも多いです。
ウサギはストレスに非常に弱い動物です。
身体的には骨折しやすく、折れた骨がくっつきにくい動物でもあります。
具合が悪くて病院に連れて行くことが多いことや慣れない場所で、ウサギも比較的大人しくなりがちです。
どんなに大人しいウサギでもパニックを起こすと暴れることがありますので、ウサギの性質をよく理解して事故が起きないよう注意をしてあげて下さい。

ウサギモデル:ミックス  シジミ君(2歳・♂)

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