獣医師広報板トップページ動物よくある相談メニュー狂犬病予防法
獣医師広報板のキャラクター:ココロちゃん狂犬病予防法
文章:りんママ
初出:2005/11/17 改訂:2012/07/29
◆「動物よくある相談」利用についての注意事項
★情報は自己責任でご利用ください。
★記載されている記事は獣医師広報板の掲示板に投稿されたものが中心で、獣医師広報板の
 見解を代表するものではありません。
★飼育方法の質問は意見交換掲示板をご利用ください。
◆こどもあんぜんサイト宣言◆
こどもあんぜんサイト宣言

Q.日本には狂犬病の発生が無いと聞いているから予防接種法は打たなくて良い。
A.答えは、×。
イヌの飼い主は、犬の登録義務と狂犬病予防注射を受けさせるよう法律で定められているので打たなければなりません。

■狂犬病予防法
1.犬の登録義務
1.犬の登録義務 犬を飼い始めたら、犬を飼い始めた日から30日以内に、仔犬の場合は、生後90日を経過した日から30日以内に、それぞれ居住している市区町村長に登録申請をしなければなりません。
迷子犬を保護した場合には、「迷子犬の保護について」をご覧下さい。
また、犬が死亡したり、飼育する場所が変更になったり、飼い主が変更になった場合にも、それぞれ市区町村長に届けなければなりません。

市区町村長は、飼い主から登録申請を受けると、原簿に犬の登録を行い、鑑札を飼い主に交付しますので、飼い主はこの鑑札を犬に装着する必要があります。
飼い主が、登録申請を行わなかったり、変更事項の届出をしなかったり、鑑札を付けなかったりした場合には、それぞれ20万円以下の罰金に処せられます。

2.狂犬病予防注射
飼い主は年に一度必ず狂犬病予防注射を受けさせなければなりません。
予防注射を受けると、市区町村長から注射票の交付がありますので、それを犬に着けておく必要があります。
故意に予防注射を受けさせない場合や、注射済票を犬に着けない場合には、20万円以下の罰金に処されることがあります。
ただし、注射の前に獣医師による問診があります。
獣医師によって注射不適当・要注意とされた犬は接種を猶予されることもあります。
獣医師と相談し、健康に不安のある犬に無理に注射をすることは避けてください。

3.犬の捕獲と抑留
放浪や逸走した犬(放し飼いや迷子を含む)などで、犬の登録がされていない、鑑札が着いていない、狂犬病注射済み票が着けていないなどの場合は、都道府県の狂犬病予防員によって、犬が捕獲されたり抑留されたりすることになります。
捕獲抑留された犬は狂犬病予防法により最短3日後(2日間の公示後1日)の間に飼い主から引取の申し出がなければ、殺処分をされてしまいます。
必ず、首輪には犬鑑札や狂犬病予防接種済票などを着けましょう。
これらがあれば、捕獲抑留された場合でも、犬の登録台帳から飼い主が判りますので連絡が入ります。
ただし、犬が興奮して咬むなどの攻撃性が高い場合や鑑札などの汚損が著しい場合には、確認が出来ないケースもあります。
飼い犬が脱走したり迷子にさせた場合には行政機関、警察署、保健所、犬収容施設へ届け出る必要があります。
犬の行動半径は広いので、近隣周辺の地域の行政機関へも届出してください。

4.飼い犬が人を咬んだら、犬に咬まれたら
飼い犬が人を咬んだら、誠意をもって怪我をされた方の手当や病院へ搬送して下さい。
犬が興奮している場合には、咬まれないように注意をして犬を落ち着かせて下さい。
保健所(地域によっては動物指導センターなどの収容施設)へとりあえず電話で事故の報告をして下さい。
飼い犬の場合には、その年の狂犬病予防注射が済んでいるかどうか必ず申告をして下さい。
飼い主不明の犬や狂犬病予防接種を受けていない犬に咬まれたら保健所の指導にしたがって下さい。
いずれにしても、人を咬んだら直ぐに犬を処分しなければならないと言うことはありません。
飼い主は、事故を起こさないように飼養管理に十分に注意をして下さい。

咬傷事故の原因
(1) 放し飼い(あるいは逃走中)
(2) 犬にさわろうとした
(3) 犬のけんかを止めようとして、飼い犬をかばった
(4) 誤って犬に接触した
(5) 散歩中に犬を制御できなくなった
(6) 引き綱が長すぎた
(7) 食事中の犬に手を出した
(8) 玄関近くにつないでいた
(9) 出産後の警戒状態であった
(10) 引き綱をつけないで散歩

事故が大きい時には、警察にも連絡をして現場検証をして貰った方が、後に裁判などになった時諍いが少なくて済みます。

■関連リンク
・迷子動物・都道府県別確認先一覧
 PC版 https://www.vets.ne.jp/missing/pc/
 モバイル版 https://www.vets.ne.jp/missing/mobile/

■参考資料
・厚生労働省:狂犬病に関するQ&Aついて http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou10/07.html
・厚生労働省:各市区町村において現在交付されている鑑札・注射済票の様式(デザイン)例 http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou10/10.html

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。


とら12歳の男の子です。
得意のウィンクで悩殺
拡大画像
画像募集中!!(無料)
画像集

◆獣医師広報板の主張

◆獣医師広報板管理人の独り言
利用上の注意事項&メニュー
2024年6月のBest
  1. 大阪万博ペット同伴絶対反対(161)
  2. 獣医師でない無資格者による手術(146)
  3. 動物愛護団体の恫喝と嫌がらせ(109)
  4. 杉本彩氏を訴える名誉毀損裁判について(78)
  5. ピットブルなど一部危険犬種の法的飼育禁止処置を(77)
  6. 改正動物愛護法の結果(74)
  7. SNSへのペットの亡骸写真のアップは是か非か(67)
  8. もし、ある日突然動物愛護を名乗る者がやってきたら(50)

◆獣医師広報板よくある質問(FAQ)

◆獣医師広報板からのお願い
獣医師広報板をご利用、本当にありがとうございます。
獣医師広報板は個人サイトですが、その運営はボランティアスタッフが担い、運営資金はサポーターの応援に頼っています。
獣医師広報板は多額の累積赤字を計上しております。
サポーターは企業でも個人でも結構です。
ぜひ、獣医師広報板をサポーターとして応援ください。

◆PC版コンテンツ利用数ベスト7(2024年6月期)
  1. 管理人の独り言(8,103)
  2. 猫のカロリー計算(4,864)
  3. 犬のカロリー計算(3,512)
  4. 動物よくある相談(3,343)
  5. 迷子動物、保護動物掲示板(1,608)
  6. 広報板カフェ(1,511)
コンテンツ別アクセス数

◆電子図書
電子図書「"犬と麻薬のはなし−麻薬探知犬の活躍」は、2022年2月23日より第四版になっております。
新しいエピソードも追加され、データーも更新されています。
第一版、第二版、第三版を読まれた方も、是非第四版をお読みください。
犬と麻薬のはなし−麻薬探知犬の活躍−第四版2022/02/23公開

◆一般市民向けの動物に関するセミナー・イベント
★毎週土曜日午後1時〜4時
ペットロスホットライン
ペットロスホットラインは、今のお気持ちをお聴きする電話です。
★WEB講座
★〜9月1日:長崎県佐世保市
★〜9月23日:大阪府大阪市
★7月18日:東京都千代田区
★7月20日-8月18日:愛知県名古屋市
★7月21日:香川県丸亀市
★7月21日:大阪府大阪市
★7月21日:京都府京都市
★7月24日:新潟県新潟市
★7月24日:オンライン
★7月26日-8月12日:東京都台東区
★7月26日-8月12日:東京都台東区
★7月28日:大阪府大阪市
★7月29日:オンライン
★7月29日-8月1日:北海道夕張郡栗山町,北海道浦河郡浦河町
★8月3日:オンライン
★8月3日:広島県広島市
★8月3日-5日:宮城県仙台市
★8月4日:福島県いわき市,愛知県名古屋市,鳥取県琴浦町,鳥取県米子市,香川県高松市
★8月16日-9月16日:東京都台東区
★8月17日:石川県河北郡,島根県出雲市,8月18日:広島県広島市
★8月17日:オンライン
★8月20日:東京都中央区
★8月23日:北海道帯広市
★8月25日:長野県軽井沢町
★8月25日:東京都新宿区
★8月31日:佐賀県佐賀市
★9月7日:茨城県日立市
★9月7日:佐賀県佐賀市
★9月20日-22日:大阪府大阪市
★9月21日:東京都世田谷区
★9月22日:東京都豊島区
★10月26日-27日:兵庫県加西市
★10月27日:兵庫県神戸市
★10月27日:東京都台東区
★11月2日-4日:大阪府大阪市
★11月10日:宮城県仙台市
★2025年4月3日-6日:東京都江東区

セミナー・イベント情報はメールにて広報内容を送ってください。(掲載無料)

◆ペット動物獣医師&動物看護師向けの動物に関するセミナー・イベント
利用上の注意事項&メニュー

◆経済動物獣医師向けのセミナー・イベント

◆公衆衛生獣医師獣医師向けのセミナー・イベント

◆実験動物獣医師獣医師向けのセミナー・イベント

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。