■迷子になった日 2006年3月12日
■帰宅した日 2006年3月18日
■状況 ノーリードでのお散歩中に不明
■届出先機関 警察・役場・保健所・愛護センター
■発見の決め手 配ったチラシを見た人からの情報
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<プロフィール>
マリン(♀)/パピヨン
マリンの発見は、本当に奇跡的なものだと思います。
そして、動物の生命力の強さを、あらためて思い知ることができました。
マリンは、大怪我をしていました。
体長40cmほどの大きさの犬ですが、そのうち、胸の内側(前足の間、心臓部付近)の皮の部分が約10cmほど縦に切り裂かれていて、肋骨周りの筋肉が見える状態でした。
発見当時は、そのめくれた皮が半乾きになっているほどでした。
(幸いにも、内臓への損傷はなかったようです。)
そして、そんな状態で6日間の間、たぶん食事もなく、水は雨水程度をなめてすごしていたのだと思います。
その6日間には寒波の到来で、雪も降った日があり、雨も降りすごく寒い1週間でした。
今まで一度たりとも、屋外ですごしたことがない、マリンです。
死んでいてもおかしくない状態でした。
よくがんばったと思います。
同じように迷い犬(ペット)の捜索をされている方に、何かの参考になればと思い、経過・反省点などをご報告させていただきます。
◆発見された場所は、
我が家から歩き距離で900mほど(直線で700mほど)、不明予想地点の公民館より、300mほどの地点でした。
(一人散歩コース沿いにほぼ近いところでした。)
民家の裏庭の小屋のそのまた裏側で、発見していただいた住人はおばあさんの一人暮らし。
◆発見していただいた通報の経緯は、
1.そのおばあさんは、さき一昨日(木)にちらりと見かけていたらしい。
一昨日(金)は見なかった。
そして発見当日(土、きのう)に、衰弱しているマリンをまた発見。
(夜や雨の日は、どこかに移動していたと思われます。)
2.でも何処の犬か解らず、隣の方に相談したらしい。
3.隣の方も、最初は何処の犬かわからなかったらしい。
4.そして、たまたま隣の方が飼っている犬を、発見当日の朝に動物病院に連れて行き、そこで、動物病院に掲示してあるマリンのチラシを見て判明。
5.そして通報をいただく。
◆発見が遅れたのは、
1.保護されたのが民家の裏庭のそのまた小屋の裏側だったこと。
(そのため、捜索の際に、裏側まで回れなかったこと)
2.大怪我をして、呼びかけながら捜索した僕らに、返事も出来なかったこと。
3.その民家の方が、おばあさんで、あまり外に出歩かなかったこと。
(チラシの存在に気がつかなかったらしい。)
4.同じく、家の裏側にもあまり出向かなかったこと。
(もちろん、首輪などに識別票がなかったことですが・・・。)
・・・などが考えられます。
◆怪我の原因と思われることは、
傷の具合からすると、(半渇きの状態になっていたので、明確にはもうわかりませんが、)
1.発情期で、犬に近づき、噛まれた?
2.切りカブなどの鋭利なものに引っかかり、強引に抜けようとして裂けた?
・・・などが考えられます。
◆捜索方法への反省です。
1.一人散歩コース沿いで、何年も歩き回っていたので、ご近所さんはみんなマリンのことを知っていると思っていた。
2.チラシを、近所の人が必ず出向くであろう、ゴミ収集所に張っていたので、失踪当初から皆さんに伝わっていると思っていた。
3.田舎のご近所付き合いというネットワークで、失踪のことは少なからず伝わっていると思っていた。
4.民家の裏側のため、無断では入っていくことが出来ず、ちゃんと説明して裏側も捜索させていただくべきだった。
5.チラシの貼り付けの絶対数が少なかった。
(※捜索看板の近くを散歩している方に聞いた時でさえ、看板の存在を知らない方がほとんどだった。)
6.少なくとも、散歩コースの各家庭に、ポスティングをするべきだった。
7.(もし、裏側まで捜索していたとしても、)雨がかからないような床下とか、小屋の隙間などに入っていたと思われるので、疑わしきところは見させていただくべきだと思いました。
8.失踪3日目ぐらいから、「連れ去られていた」と思い込み、捜索方針をかえたので、近所捜索が手薄になった。
(保護した方が散歩でもさせているのではないか、と思い、車での捜索がメインになった。)
通報をしていただいた隣の方の発言の中で、一つだけ気になる言葉がありました。
(通報をしていただいた方とは、地域活動の中で懇意にしていた方です。)
「似たような犬で、”Tさんの犬”とわかったから連絡したよ。」という言葉でした。(言葉のアヤかもしれませんが・・・。)
裏を返して、少しだけ悪いほうに考えると、
他人の犬(ペット)に関して、他人はあまり関心がないし、懇意にしていない関係だったら連絡しなかったかもしれない、と思えることです。
つまり、
飼い主によってペットという存在への熱意や思い入れ(通報者も発見者にも犬を飼っておられました。)が違うし、ましてやペットを飼っておられない方はもっと希薄だと思えます。
探す方の人間はもちろん必死ですが、他人は本人が思うほどは関心が薄いので、かなりの、相当な熱意をもって捜索活動が必要だと感じました。
マリンは現在、麻酔や注射、1週間にわたる衰弱、ショックでモウロウとしていますが、発見当初よりは元気に歩けるようになりました。
そして少しづつ食欲もでてきました。
きっと前のように元気になってくれることだと、信じております。
今回のマリンの行方不明によって、いろいろなことを知ったり考えさせられました。
ネット上での捜索をしてみたら、相当な数のペットが行方不明になっていることを知りました。
そして少しでも多くの不明ペットを再会させようとご協力していただいている方が、たくさんいらっしゃることも解りました。
僕も、今後、何らかの形でご恩返しをしていきたいと思っております。
本当にありがとうございました。
そして、励まされ、とても感謝しております。
また、ペットという家族を通して、家族のあり方さえも考えさせられました。
生きている間に、もっともっとやさしさや思いやりをもって過ごすべきであり、また、なにがあっても家族は離ればなれはあってはならないと・・・・。
妻からぜひ皆さんへ、とのことで・・・。
我が家はクリスチャンです。
妻は強く神様のことを信じています。(僕はいまだにナンチャッテ!クリスチャンですが・・・^^。)
そして、不明の6日間の内、妻は4日間は用事で家にいませんでした。
でも、必ずマリンは戻って来ると、「強く」信じて、祈っていました。
そして妻が深夜に帰宅した次の日の朝にマリンは見つかりました。
妻は、不明のペットの捜索に、神様のことを信じて欲しい!と伝えて欲しい、と言っております。
今回の奇跡的な、生きたままの発見を見て、そう思います。
〔飼い主さんの了解の上頂いたメールを公開しています。〕
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