獣医師広報板トップページ動物よくある相談メニューあきらめないで!迷子動物・保護動物帰宅実例集メニュー実例17
獣医師広報板のキャラクター:ココロちゃんあきらめないで!迷子動物・保護動物帰宅実例集17
迷子ネコ>高齢ネコ外に出したら帰宅せず、半月後電柱に貼ったポスターを見た方が保護
編集−りんママ
初出:2009/05/12
◆「動物よくある相談」利用についての注意事項
★情報は自己責任でご利用ください。
★記載されている記事は獣医師広報板の掲示板に投稿されたものが中心で、獣医師広報板の
 見解を代表するものではありません。
★飼育方法の質問は意見交換掲示板をご利用ください。
◆こどもあんぜんサイト宣言◆
こどもあんぜんサイト宣言

■迷子になった日 2009/04/14
■帰宅した日 2009/05/01
■状況 久し振りの外出で、そのまま行方不明(やや認知症の症状あり)
■届出先機関  動物愛護相談センター(東京本所、多摩支所)、近隣の警察署5箇所
■発見の決めて 電柱に貼ったポスターを見た方が保護
------------------------------
<プロフィール>
クロ(避妊♀、20歳 脱走時体重3.56kg)首輪に迷子札。若い頃から室内外自由に出入り、ただし3年ほど前からあまり外に出さないようにしていた。



■捜索方法:
 ・ポスター70枚くらい(連絡先を書いたポストイット付き)
 ・興味を持ってくれた方への声かけ
 ・目撃情報のあった場所でも声かけ、ポスターの手渡し

■反省点:
 ・いなくなって数日は「いつも遊んでいた場所・方角」だけしか探さなかったこと。
  実際見つかったのは車道を2本も越えた場所で、今までに行かなかった方角。(自宅から東南方向約600メートル)
 ・声掛けをするお宅やお店を選んでしまったこと。
  夜中心に探していたので、8時を過ぎて玄関先の電気が消えているお宅(奥の部屋や2階の明かりはついていたが)などは翌日日中になってしまった。でもその間にその方はうちの猫を目撃。探しているのを知っていればもっと早く保護できたかも。

ご迷惑覚悟で誠意と勇気を持ってお尋ねするのも一考かと思います。
(猫嫌いなど迷惑がられて冷遇されることもありますが、猫のためです、立ち直って頑張ってください)
      
■状況および経過
いなくなる10日ほど前にも、丸2日戻らないことがあったがその時は自力で帰宅。
以後、絶対に出さないようにしていたが、4月14日朝、家人の不注意で外に出てしまい、そのまま行方不明に。
前回のこともあるので、また自力で戻ってくるのでは、と2日待ったが戻らない。

[4月16日]
愛護センター2箇所と近隣の警察署5箇所に届出、また捜索ポスターを作製し、いつも遊びに行っていた方角に貼る。

**ポスターに連絡先はもちろん書いてあるが、興味を持ってもらっても、わざわざそれをメモしてくれる人は少ないと思い、連絡先を記載したポストイット(小さなメモ)を一緒に貼って、持って帰ってもらえるようにする。その後は見に行って減っているようなら貼り足す。

数日後から。
うちの近所での目撃情報2、3件あったが、ハッキリとうちの猫とは分からない。
ただその情報後はその目撃付近を中心に捜す。(後に分かるがどうやらこれは誤報だった)

またポスターがことごとく剥がされ始める。誰が剥がしているのかは不明。
なるべく個人宅のまん前の電柱は避け(猫嫌いの人もいるので迷惑を考慮)、貼っていたが、もしかしたらその家の人かも、と思い、
住宅前はもっと注意して避けて貼り直す。が、それでも剥がされる。
結果、電柱の広告(住宅広告など)を剥がすことを生き甲斐にしているようなオバサンの仕業と判明。
確かに電柱に勝手にポスターなど貼るのは禁止されていますが、こちらは他に手立てがない。
運良く剥がしている現場に遭遇したので、「大事な猫なのだ、営利目的やいかがわしい広告とは違うのだ」と訴え、交渉してしばらく剥がさないようにしてもらう。

**只でさえ猫が心配で落ち込んでいるのに、強烈なオバサンだったので精神的にかなりダメージ&怒りも・・・ポスターを剥がされたせいで実際に本当の目撃情報をもらえるのが遅れる。こういうオバサンはどの街にもいる可能性あり、ポスターに一言「見つかったら必ずキチンと剥がします」 など書いておくのも対策かも。

[4月20日]
16日に目撃した、という情報が1件。
猫好きの方なのでこちらは間違いなくうちの猫。ただポスターを見たのが遅れたため、 16日の目撃情報が20日に。

また同日夜、この目撃情報とほぼ同じ場所で、「今見ました!」というオンタイムの情報をもらう。駆けつけるが逃げてしまったとのこと。そのまま名前を呼びながら3時間探すが出てこず。

**この場所はいつもうちの猫が行かないはずの場所でした。ただうちからは直線で100メートルほどの場所。昔は線路になっていたため渡れなかったのですが、数年前に高架になってその下が道になったため渡ってしまったようです。思い込みでいつも行く場所、ばかり探していたことを後悔。こんなに近くにいたのに、ということも激しく後悔。

[4月21日]
仕事を追え、夜から前日と同じ場所を探す。
この日も昼間の目撃情報あり。
ただ、私の前にはどうしても姿を見せてくれない。

[4月22日]
仕事を休み、朝6時ら夜12時まで同じ場所を探す。
また近所のお宅1件1件に声を掛け、話を聞いてくれる方にはなるべく詳しく特徴や状況を説明、協力をお願いする。
結局姿は見えず。

不確実だが「さっき、向こうの通りで誰かが連れて行ったのを見た」という情報あり。
(近くにいたのに、と悔やまれる)
もしかしたらいい人で衰弱しているので病院に連れて行ってくれたのかも、
という期待を込めて、近隣の病院5箇所ほどに連絡、しばらくそういう猫が来ないかを 気に留めておいていただくようにお願いする、
(TEL&捜索ポスターをFAX。うちは黒&白なのでFAXでも取り敢えず柄は分かるので)

その後数日。
この辺りを中心に早朝や夜探す。
またはじめに探していた場所(家の近隣、いつもの場所)も探しつつ、こちらの掲示板をはじめ、3件ほどに登録を始める。

りんママさんに南東方向に逃げたのでは? とアドバイスをもらい、少しずつその方面へ捜索ポスターを増やし始める。

さらに数日。
進展なし。
大雨の日もあり、4月になっても寒い日が多かったので
私自身がもう駄目かも・・・と諦めかけてしまいそうにもなりました。でも
「クロはどこかで私を待っている。私が迎えに行かなくちゃクロは帰れない」と気持ちを持ち直し、なんとか探しに出る。

クロのトイレ砂は既に捨ててしまって無かったため、無駄かと思いつつも、一緒に飼っている猫のトイレ砂を、目撃現場から家までの道にこっそり点々と少しずつ撒いてみたり・・・。

ポスターも範囲を広げながら貼り続ける。
「まさかこんな方へは行かないだろう」という思い込みは捨て、通り、通りで人目につく場所を選んで貼る。
貼り続けると切りがなくなってしまうので、距離的に自宅から700〜800メートルくらいに所にする。
また、連れ去り情報が本当ならば謝礼金目当ての人かもしれない、という意見もあり、
謝礼金の項目もポスターに追加するも連絡なし。

そして5月1日。
朝、「昨日の夜、似た猫を見かけた」という電話をもらい現場へ。
うちは黒&白だが、この近隣に黒白猫が多いという情報を得ていたのでしかも昨夜の目撃情報なので
あまり期待せずに、それでも名前を呼び、ドライフードの袋を振りながら(ご飯の音)探すが出てこず。

一旦諦め仕事に行くため駅へ。
電車を待っている間、携帯にTELあり。
うちから東南方向へ600メートルほど離れたスーパーから。
「うちの店に似た猫が入りこんできたので保護しています」とのこと。
また誤報かも、と思いつつも私も焦っていたので首輪など細かいことは確認せず、
念のためケージを持って駆けつける。
搬入・搬出口のところで籠を上下に重ねた臨時のケージの中に黒&白の猫を見る。
間違いなくうちのクロ!
親切なスーパーの方にカツオ(生)をもらって夢中で食べていました。

発見、保護してくれた店員さんは、通勤の道すがらポスターをずっと見てくれていたとのこと。
あまりにも似ているので保護してくれたとのこと。
やはりポスターの効果は絶大。

ちなみにポスターはA4、うちの猫は黒&白で模様の入り方など特徴があるので、
角度の違う写真を3枚載せました。
参考になるか分かりませんが、一応添付します。


(クリックすると拡大画像)

また発見時にネームプレート付きの首輪は外れずについていました。
ただプレートが裏返しになっていて、よく見えなかったのか発見してくれた店員さんはそこまで気づいてはいませんでした。
ポスターにもそのことは書いてあったのですが、見てくださる方全員がこちらの意図どおり、内容を覚えていてくれる訳でもなさそうです。
声かけしてお話できるならば、なるべく詳しく特徴や状況などを相手の方の印象に残るようにお話されるのもいいかと思います。

今回、私の場合は本当に幸運だったと思います。
また、親身になって一緒に心配してくださる方も多く、聞き込みのつもりでお尋ねしたお店の方が店先にポスターを貼って下さるなど、探し続ける支えになって下さいました。


また、発見してからはポスター剥がしやお世話になった方、情報を下さった方への発見&お礼の連絡、届出機関への届出取り下げなど、バタバタしています。
クロも発見時体重が約1kg落ちて2.45kgになっていたのですが、一週間が過ぎほぼ元の体重に戻りつつあります。

見つかりました、の報告は、わたしも見つかっていない時に見るのは、かえって辛かったですが、この報告を書けることを信じて、どうか諦めないで下さい。みなさんの猫さんも1日も早く見つかりますように。

〔飼い主さんの了解の上頂いたメールを公開しています。〕

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

サポーター:「ペット用品販売」「犬の快癒整体」OrangeCafe様のリンクバナー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板の主張

◆獣医師広報板管理人の独り言
利用上の注意事項&メニュー
2024年11月のBest
  1. 保護動物の移譲は所有権の完全譲渡が私の理想(564)
  2. SNSへのペットの亡骸写真のアップは是か非か(143)
  3. 大阪万博ペット同伴絶対反対(84)
  4. 一部の動物愛護家が行う恫喝・嫌がらせ(80)
  5. クリーンハンズの原則とは(53)

◆獣医師広報板よくある質問(FAQ)

◆獣医師広報板からのお願い
獣医師広報板をご利用、本当にありがとうございます。
獣医師広報板は個人サイトですが、その運営はボランティアスタッフが担い、運営資金はサポーターの応援に頼っています。
獣医師広報板は多額の累積赤字を計上しております。
サポーターは企業でも個人でも結構です。
ぜひ、獣医師広報板をサポーターとして応援ください。

◆PC版コンテンツ利用数Best(2024年11月期)
  1. 管理人の独り言(6,214)
  2. 猫のカロリー計算(4,002)
  3. 動物よくある相談(3,484)
  4. 犬のカロリー計算(2,590)
  5. 広報板カフェ(1,498)
  6. 迷子動物、保護動物掲示板(1,482)
コンテンツ別アクセス数

◆電子図書
電子図書「"犬と麻薬のはなし−麻薬探知犬の活躍」は、2022年2月23日より第四版になっております。
新しいエピソードも追加され、データーも更新されています。
第一版、第二版、第三版を読まれた方も、是非第四版をお読みください。
犬と麻薬のはなし−麻薬探知犬の活躍−第四版2022/02/23公開

◆一般市民向けの動物に関するセミナー・イベント
★毎週土曜日午後1時〜4時
ペットロスホットライン
ペットロスホットラインは、今のお気持ちをお聴きする電話です。
★WEB講座
★〜12月23日:オンライン
★〜12月25日:神奈川県横浜市
★〜2025年1月11日:東京都港区
★〜2025年1月13日:福岡県福岡市
★〜2025年2月24日:東京都台東区
★12月22日:島根県出雲市
★12月22日:新潟県新潟市
★12月23日:オンライン
★12月28日-2025年1月19日:東京都台東区
★2025年1月11日,12日:大阪府大東市
★2025年1月11日-13日:神奈川県横浜市
★2025年1月11日-13日:東京都千代田区
★2025年1月12日,2月9日,3月9日,4月13日,5月11日,6月8日,7月13日,8月3日,9月14日,10月12日,11月9日,12月14日:東京都豊島区
★2025年1月14日-28日:オンライン
★2025年1月16日-23日:オンライン
★2025年1月18日:北海道江別市
★2025年1月24日:オンライン
★2025年1月24日-2月24日:東京都台東区
★2025年1月26日:神奈川県厚木市
★2025年1月26日:宮崎県延岡市
★2025年1月26日:宮城県仙台市
★2025年2月19日-3月16日:東京都文京区
★2025年2月22日-23日:東京都武蔵野市
★2025年3月8日-9日:東京都世田谷区
★2025年3月30日:愛媛県伊予郡
★2025年4月3日-6日:東京都江東区
★2025年4月6日:東京都台東区
★2025年5月3日-5日:千葉県千葉市

セミナー・イベント情報はメールにて広報内容を送ってください。(掲載無料)

◆ペット動物獣医師&動物看護師向けの動物に関するセミナー・イベント
利用上の注意事項&メニュー

◆経済動物獣医師向けのセミナー・イベント

◆公衆衛生獣医師獣医師向けのセミナー・イベント

◆実験動物獣医師獣医師向けのセミナー・イベント

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。