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迷子ねこ>ドアの外で猫の鳴き声、自力で帰宅
編集−りんママ
初出:2012/10/31 改訂:2012/11/05
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◆こどもあんぜんサイト宣言◆
こどもあんぜんサイト宣言

■迷子になった日 2012/10/15
■帰宅した日 2012/10/23
■状況 自宅から戸外へ。
■届出先機関  警察署,保健所,収容施設
■発見の決め手 ドアの外で猫の鳴き声、自力で帰宅
------------------------------
<プロフィール>
茶トラ(去勢♂)、長毛

=====================

■迷子になった状況
トイレの後は必ずベランダに出るのが日課の猫でした。
当日は家のドアのところで鳴き続け、ちょっとだけ家の外に出る遊びをしていました。

私が先に家に入り、遅れて飼い猫が入って来て、帰ってきたことを撫でておやつをあげるという遊びです。
基本的に室内飼いなので外の道はわからないですし、外に出ても家の周辺の匂いを嗅ぐだけですぐ帰ってくるし、なついているから大丈夫だとタカをくくっていました。
迷子になった日は、私のほうがくたくたになり、トイレを見たら新しいものがあるので。
またいつものようにベランダにいるのだろうと思い、家人に「家のドアが開いているが閉めてもよいかどうか」と尋ねられ、「閉めても良いと答えました。」
それが、猫を結果的に家の外へと閉め出した状態にしてしまったと気がついたのは、
『朝方猫が布団の上に乗っていない、どこにも隠れていない』とわかったときです。

一日、二日、三日と日は過ぎて、待っても帰っても来ず。
家の付近の道を捜索してもまったくどこにいるのかわからないという具合でした。

■迷子になってから試してみたこと
・公共機関(自分の住んでいる自治体)
◎東京都動物愛護相談センター本所(以下、動物愛護センター)への電話連絡での届け出
(一週間開けないで連絡をいれればデータを消してしまわないという事で平日2、3日おきに。
電話で許可を得てから、センターのメールアドレス宛てに画像ファイルを送信。
データとして保存していただけたとのちの電話でも確認。)
愛護センターにはじめて電話したときに、猫が迷子になったときに連絡すると良い場所と電話番号を教えていただけました。
愛護センターで頂いた情報をもとに以下を実行しました。

◎保健所への届け出(実は、保健所と動物愛護センターは一緒だと勘違いしていたのですが別でした)
◎警察 会計係への届け出(名称が会計係なのですが、遺失物取扱をしている担当部署です)

・インターネットを使って得た情報をもとに試したこと
◎チラシ、ポスターの作成依頼
ポスターA4、10枚、チラシB5、100枚
(経費は5千円程度、猫の全身写真などを撮影しておいて良かったです。編集も業者さんがやってくれました。)

◎掲示、チラシの設置のお願いが出来るかの確認をしてから出向き、業者さんから仕上がって配達してもらった印刷物を手渡す。
(お願いして快く引き受けていただいた所は、最寄りの交番、ペットショップ、かかりつけの動物病院)
ネットへの書き込みを読み、広く浅くよりも、動物好きの人や、迷惑や保護で見つけた方が連絡しそうな場所。
また、他に個人的なものを実際掲載している店舗、機関かということを頭にいれ、さほど多くは配布しませんでした。
◎ご近所の方への声がけ(我が家の素性、連絡先がすでにわかっているので、猫の写真や特徴のあるチラシを見てもらいました。)
◎インターネットの掲示版で迷子の猫を探していますという書き込み。
◎迷子になった猫が帰ってくるというおまじないを知り、それを紙に書き込んで逆さ向きに家の中に貼る。

■個人的にしたこと
◎ひたすら近所にうちの猫がいないか、ひまを見つけて、時間を問わず疲れるまで歩いて回った。
ときには駐車場、近所の茂みになっている所、狭い路地、自動車の下などを重点的に。
ときにはカバンの中に猫の匂いがついていそうで、かつ人にはあまりわからなくても猫の嗅覚だったらわかるかもしれないと思い、餌、トイレの砂をビニール袋に入れてこぼれない程度に口を結んだものなどを携えて、 かばんに入るサイズだ!ということで匂いがついてあるだろうおもちゃや布などを入れて。
◎お寺さん、道祖神、に祈願。歩いている最中に他の猫と目があったときに、心の中で(うちの猫)探してるんだよという目でご挨拶。

”とある獣医”さん、りんママさんから個別に得た情報をもとに、それまでの捜し方を少し変えてみた事。
☆歩いて回る際に、愛猫の名前を小声で言うようにしてみた。
☆歩いて回る時間帯を配慮するようにした。
☆猫が好む場所についてなどの新しい情報をパソコンのデスクトップに保存していつでも読めるようにしておいた。
☆猫のトイレの匂いがついているものを戸外と家の間だけではなく道を示すものとして活用するようにした。
☆帰宅実例集をより丁寧に読み込むようにした。


−迷子探しの感想−
チラシ、ポスターは貼るもの、置いて配るもの、ポストに投函するものという頭しかありませんでしたが、届け出の際の資料、猫の名刺がわりという意外な役割で活用出来ました。

獣医さんは動物の病気予防や治療をするところだという認識しかなかったのですが、実際は迷子の相談も数多く受けるそうで、率直に「迷子になりました、困っているのですがどうしたら良いでしょうか」と尋ねても良いのだということ。


−愛猫が迷子になってからの個人的な心理−
家にいるとばかり思ったのにうそでしょ?本当に行方不明になってしまった。
もっとよく猫を見ておくのだった後悔の念。
あのときもっと一緒にいてあげれば良かったといったという思い出。
実際、本当にどうしているんだろうと落ち着かない。
ごはんやトイレはどうしているんだろうか?
生きているのか?怪我したり衰弱していないだろうか。雨が降っているがしのげてるんだろうか?
寒くないんだろうか。
捕られてしまったのだろうか?だったら私に返して!と思ったり。
携帯の写真の猫を見て、その画面の猫の撫でられると好きだった部分を
なでたり声をかけたり、飼い主として情けなく、また悲しい。
私は本当に良い飼い主なのだろうか?もっと相性の良いお宅であんがい幸せに暮らしているのだろうか、
餌だけをもらう野良ちゃんになってしまうのだろうか?と心配になる。
いなくなってから8日目には本当に切なく、私はやっぱりあの猫ちゃんじゃなきゃイヤだと思ったり。


−帰宅時の猫の様子と飼い主の心理−
10月23日の夜、ドアの外で猫の鳴き声がして、ドアを開けると、茶色い猫が スルリと家の中に入って来て、最初は信じられない気持。
家の中を歩き回る猫を撫で、撫でられた様子、手からおやつを食べる様子、置き餌をがっつく様子、確かにうちの猫だ!と思う。
帰ってきてくれて本当にうれしく、また安心し、ますます愛おしく感じられました。


−飼い主の後日談−
見つかった翌日から「見つかりました」というお礼がてらの報告をしはじめました。
予想以上にけっこうあちこちに声をかけていたようで、忙しい日が続きます。


−現在、愛猫を探されている方へー
とある獣医さんのお言葉を拝借します
そういう生き物は愛情がいちばんです。
飼い主の声や使い慣れたおもちゃなどの音には安心します。
オスは帰巣本能が強いです。
どうぞ10日間ほどいなくなった場所の周辺で自宅までの道を
聞きなれた飼い主の声、使っていたものの音で示してあげてください。
追記:なお、獣医さんもおっしゃるように色々な意見が専門家でもあるというように
絶対の意見ではないのでひとつの意見として読んでもらえればと存じます。

〔飼い主さんの了解の上頂いたメールを公開しています。〕
再編集:迷子になった状況を追記いたしました。(2012/11/05)

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