１８９番のやまてつさんへ

　背中の怪我で歩行不能の子猫についてですが、初診の先生が治療不能
とのことですが、怪我の程度が分かりませんので、本当にダメなのか獣
医師によっては可能なのか回答しようがありません。２ー３の病院に相
談するしかないと思います。
　鍼灸については、五反田の浦野動物病院が有名でよくマスコミに登場
します。私は、面識がありませんのでその程度しかお知らせできません。

　なお、私も頚椎２カ所の脱臼とヒビ・下顎骨骨折で両前肢麻痺と頭が
持ち上げられない子猫の治療をしたことがあります。子猫は１カ月くら
いの捨て猫で外科的にはどこにも手が付けられませんでした。特に下顎
は骨が見えるまで穴があき蝿のウジがはい回っていました。
私がやったのは、ビタミン剤と両前肢のマッサージだけでしたが、子猫
はよくリハビリについてきてくれて、歩けるようになりました。
この子猫は「復活」と名をもらい、１歳半になります。


２０１番の小林千穂さんへ

　雄猫のスプレーですが、これは発情以外に飼い主も含めた社会的要因
で見られることが多く、こちらの場合は、去勢したからといって、なく
なるわけではありません。問題行動の筆頭にあげられることが多いです
が、猫にすれば、正常な行動かもしれません。
スプレー行動は雌猫にも見られますので、去勢ですべて解決というわけ
でもありません。
　原因が掴みにくく獣医師があまり力になれない分野の話ですが、欧米
のカウンセラーの説では、飼い主に原因があることがまれではないそう
です。
気を悪くなされずに一つ一つ飼育状況を検討されてみてはいかがでしょう
か？
　なお、獣医師が精巣を取り残すとは普通は考えられませんが、気になる
ようでしたら、別の先生の意見を聞いてみると良いでしょう。