意見交換掲示板過去発言No.0000-199712-271
はじめまして。開業医(人間相手)の藤原と申します。 |
投稿日 1997/12/06(土)04:54:40 藤原
最近、「フィプロニル」成分のノミ駆除薬が普及しているようですが、昨年 厚生省では、「水産動物の被害防止に関する安全基準に追加された2農薬の 一つが、その「フィプロニル」ですね。 ------------------------------------ 確かに薬理作用はノミと人間では違うので商品「T」の宣伝文句自体は 理解できるのですが、 皮脂腺に長期関滞留し、かつ、それが、10年以上の犬の皮膚に塗られ、 人間にも長期関接触するという現実を併せれば、 ------------------------------------ 人間の患者さんに以下の様な医師としての説明は許されるだけの 安全性の確立がされているのかどうか、疑問を抱きます。 然し、この薬の事を掲載するweb pageは、安全を主張するものばかりです。 ------------------------------------ 1:「脊椎動物」には安全という論理展開を見かけるが、事実なら、人間の皮膚に 塗りたくってもOK?(医薬品関連法規のからみは別で) 2:妊婦への安全性は確立されている? 3:なめても安全という論理展開を見かけるが、事実なら、母親の乳首に塗り乳児 になめさせても安全性は実証されている? 4:農水省への獣医さん800人からモニタリングでは、猫1匹のおう吐頻回が 報告されているが、その原因と機序は? 5:変異原性*催奇性*発癌性*遺伝子損傷などは、すでに安全性が確立 されている? 6:溶媒としてイソプロピルアルコールが使用されているが、人間の成人 致死量は200ml。犬の場合、Kgあたりの致死量は? また、肝機能障害などのリスクのインフォームドコンセントはなされている? --------------------------------------------------------------------------- ようは、説明書を額面通りにとれば、妊婦から、質問されて、 催奇性も発癌性も変異原性も一切心配ないです。 農薬に追加指定されているが、人体には一切心配ない薬です。 と説明してもOKにとれるが本当?という質問です。 |
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