獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-199712-333

はじめまして。はじめて書き込みをいたします。
投稿日 1997/12/17(水)17:51:54 さと

実は、私の飼っている猫の事で御相談があります。
最近、時々腰が抜けたように立てなくなったり、座ってもフラフラ倒れるようになり、
昨日、思い切って会社を欠勤して、病院へ連れて行きました。
診て頂いた結果、背骨等の異常による症状ではないと言う事でした。
ただ、血液検査の結果、肝臓、膵臓、腎臓等、多臓器にわたって弱っている
とのことでした。(ウィルス性白血病・エイズは共に陰性でした。)
推定年齢が12〜13歳なので、高齢による衰弱なのだと思っています。
とくに、血中アンモニアとクレアチニン濃度が上昇傾向だということで、
これが間接的に脳神経まで影響を及ぼしているのではないかという見解でした。

‘点滴治療をしますか?’と聞かれました。
栄養の循環を良くして、血中の良くない物質を排出するような治療だということで
した。

そこで少々困っていることがあります。
うちの猫は、とにかく‘病院へ行く’というか、‘外へ連れ出す’こと自体が大変な
精神的ストレスになります。昨日も自分が具合が良くないので、パニックには
ならないものの、治療中に先生の前で嘔吐・粗相をする、しまいには口を開けて
呼吸が荒くなるといった具合です。家に帰ってからも、ひどく脅えて私にも今日も
近寄らせてくれません。
そんな子に、血管に管を常時入れておいて、しばらく毎日通院して点滴治療を行う
ことがどんな精神的負担になるかと思うと不安です。
‘過保護だ’と笑われるかもしれませんが、前記のように、かなり老猫なので、現
在の病気以上に辛い思いをさせるのは、飼い主としても辛いものがあります。

先生方は、このような“神経質な"患畜さんたちにいっぱい出会われてると思います。
そういう子達の治療方法はどのようにしたら良いでしょうか。
ストレスになっても、良くなる可能性があれば、無理矢理にでも通院・点滴治療を
うけさせるべきでしょうか。

がんばって家族で相談して、‘点滴治療’をお願いするかどうかの判断をしようと
思いますが、
もしよろしければ、先生方の率直な御意見をお聞かせください。

今回は、とりあえず皮下点滴という形で治療をして頂きました。
まだ、生死に関わるほどの深刻な数値ではないということです。(だからなおさら
今のうちに治療を、とおっしゃっていただいているのですが。)
また、‘腎臓食’ならぬ腎不全用の食事(缶・ドライ)を頂いて、こちらはゴキゲ
ンによく食べています。
食欲はありますので、できればこのような‘食事療法’でうまくいって欲しいとも
思います。
昨日の治療のおかげか、昨日・今朝とふらついたり、夜中に大声で鳴くということ
はありませんでした。
これから先、いつかお別れが来るのは覚悟できていますが、それまでずっと毎日病
院で点滴を受けながら生きて行くのは本当にあの子にとって幸せなのか迷ってしまい
ます。

長くなってしまいました。申し訳ありません。
宜しくお願いいたします。

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