獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-199804-10

リプライ:検査を受けるべきか?
投稿日 1998年4月2日(木)17時48分 プロキオン

3月28日のみゃーやんさんへ

悩んでいる方に対して、レスが遅くなりましたが、私もレスを付けるべきか
悩みました。以下の記述は私個人の責任であり、掲示板開設者のムクムク先
生はいっさい関係ありません。
主治医の先生、みゃーやんさん、私との間で事実の誤認または欠落があるか
もしれませんが・・・。

「好酸球性肉芽腫」のペルシャ猫が貧血がひどくなり、リンパ腫・白血病・
肥満細胞腫の検査を受けるように勧められているとのことですね。

好酸球性肉芽腫は副腎皮質ホルモンによく反応してくれます。プレドニゾロ
ンか酢酸メチルプレドニゾロンが使用されますが、これが2週間くらいしか
効果がないということを長期間に亘って繰り返してきたという理解でよろし
いでしょうか? そしてかなり重症の貧血が発現したわけですが、この貧血
のタイプのなんなのでしょうか?
つまり、どこかに出血があるのか、赤血球が破壊されているのか、骨髄が抑
制されているのか等です。
主治医の先生も糖尿病を心配されているくらいですから、私は医原性の骨髄
抑制ではないかと推察しています。
私でしたら、副腎皮質ホルモンが有効でなかったという時点で別の検査を実
施していたと思います。そして、最初の診断とことなる病名になっていたの
ではないかと・・・。
主治医の先生が勧められている疾病ですが、末梢血液の塗抹像は確認されて
いるでしょうか。異型リンパ球や肥満細胞が認められているか否かについて
です。この検査なら外部へ発注してもそれほど費用はかかりません。私の場
合は自分で見ていますので無料でやっています。ここで、異常な細胞が認め
られるようなら、検査機関へ出すべきでしょう。

私には、どおも最初にボタンのかけ違いがあって、それが後になってからゆ
ゆしき事態になってしまったように思えてしかたがありません。

実際に患者を診ていない者が言うべきことではありませんが、今回相談され
ている検査も空振りに終わることもあるかもしれません。
じゃあ、治癒不能かというと、骨髄抑制の程度しだいだと思います。貧血が
改善されれば、ちょっとしたことで治癒に向かうのではないかと考えていま
す。思わせぶりな言い方で申し訳ないとは思いますが、やはり これ以上の
発言は問題があるはずですから。

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