獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-199806-131

RE.犬の出産について
投稿日 1998年6月26日(金)00時02分 田口正行

獣医の田口といいます。
まず、ポメラニアンさんの出産についてですが、健康な母体で、胎子が大きすぎるなどの異常がなければ正常分娩も可能だと思います。ただし、胎子の数や母体側の条件(産道の広さなど)によっては難産になる可能性もあると考えられるので、分娩予定日の5〜7日前ぐらいにレントゲン検査をして、胎子数と、産道の広さについての確認はしておいたほうがいいと思います。
帝王切開は、難産になってから決める事が多いので、絶対に帝王切開になるとはかぎらないと思います。費用は各動物病院で異なるので、あらかじめかかりつけの先生に聞いておいたほうがいいと思います。
乳腺にできたしこりは、ワンちゃんの年齢よりも、その腫瘤の増大傾向(急に大きくなってきたか?や発情との関連性で手術を決めています)のほうが大切です。もし明かな腫瘍の増大傾向があるならば手術を勧めます。腫瘍を見つけたときが一番若いので、この先患者さんはもっと年を取っていくからです。また、犬の乳腺腫瘍では、発症時に避妊手術をしていない犬では初めの手術のときに一緒に避妊手術をしたほうが寿命が長い。という成績があるので、少しだけ手術時間が長くなりますが、同時に避妊手術も受けたほうが良いようです。

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。