獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-199806-72

ムクムクの意見
投稿日 1998年6月15日(月)21時35分 ムクムク

RE:睾丸停滞について

6月15日発言の中野 美枝さんへ

 正常の精巣は生後一ヶ月くらいで陰嚢内に下降します。
 原因としては性ホルモンの不足、鼠径管の形成不全、精巣を陰嚢内まで
 導く精巣導帯の発達不良など遺伝的素因などが考えられています。
 腹腔内の睾丸は腫瘍化する可能性が高く摘出することが薦められています。
 時期は先生によって異なるとは思いますが、わたしは生後5−6ヶ月頃を
 目安にしています。

RE:犬のノミについて
 6月15日発言のくまこさんへ

 ノミ退治ですが大きく分けて二通りの方法があります。
 一つはノミの次の世代の発生を防ぐ方法。 これは商品名プログラムで
 動物病院で入手できます。 プログラムを投与されている動物の血液を
 吸ったノミの卵は孵化しないか生育途中で死滅します。
 この方法は元を絶つ方法ですので非常に効果的なのですが、現在寄生して
 いる成虫のノミには無効です。
 もう一つの方法は成虫を駆除する方法です。 DDTの直接撒布も成虫の駆除法
 ですが、撒布直後しか効果は見られません。
 現在では継続して犬の体表面に付着して一定期間駆除作用を保持し続ける製剤が
 動物病院で入手できます。 予防で行くか、成虫の駆除をするか、双方を組み合
 わせるかケースバイケースとなりますので、動物病院でご相談ください。

RE:助けて下さい!
 6月15日発言の祐大さんへ
 白オカメのヒナですが、この梅雨時期の落鳥は少なくないようです。
 私の病院ではカンジダはほとんど全例、トリコモナス・呼吸器感染症なども
 分離されています。 京都を含めて関西では私の知る限り鳥専門病院はあり
 ません。 どなたか京都府北部で鳥の診療でお薦めの病院があれば祐大さんに
 メールしてあげてください。

RE:鳥の皮膚疾患について
 6月15日発言のみるくさんへ
 吐き戻しする小桜インコですが雄でしょうか?
 雄のインコは鏡に映った自分に向かってやおもちゃに向かって吐き戻しを
 行うことがあります。 もし、そのような物がありましたら一度撤去して
 見てください。
 しかし、嘔吐も発情に伴う生理的な吐き戻しと病気に伴うものとは診察して
 みないとわかりませんし、足の炎症は嘔吐とは無関係のようにも思われます
 ので、一度鳥の診療に詳しい先生に診てもらわれることをお薦めします。
 
RE:セキセイインコの無精卵について
 6月12日発言のしまさんへ

 無精卵ですがある程度生理現象だと考えてください。
 無精卵促進ですが日照時間の延長や、高カロリー食の投与が推奨されて
 います。とすると無精卵を減らしたい場合、日照時間を短くする(日没後
 すみやかに風呂敷などかけて暗くする)ことや、シードや粟玉など発情を
 促進することが予測される餌の投与を止めることで効果的な場合もあります。
 なかなか決め手がないので、私も頭が痛い問題です。

RE:犬の咳について
 6月12日発言のMichelleさんへ

 まだ若い小型犬での咳ですね。
 犬で咳を伴う疾患ですが、気管支炎・気管支肺炎・肺炎・犬糸状虫症・
 ジステンパー・伝染性気管気管支炎(ケンネルコフ)・咽喉頭炎・気管虚脱
 好酸球性肺炎・肺水腫・咽頭麻痺・肥大性骨関節症・肺内出血・トキソプ
 ラズマ症・肺の腫瘍・ヒストプラズマ症・コクシジオイデス症・プラミス
 トミセス症・レオウイルス感染症・パラインフルエンザ感染症などが知られ
 ています。
 つまり、各種の感染症や肺の腫瘍、欝血性心不全などでおこすのですが
 小型犬の場合、気管虚脱といわれる気管の疾病がよくみられます。
 気管が押しつぶされたような形に扁平化し、呼吸困難を呈する疾病です。
 書き込みには呼吸器感染症のような記述もありますので単なる鼻気管炎
 かもしれません。 咳のない時でもレントゲン撮影によって各種の呼吸器
 疾患は診断できますので、連れていってあげてください。

RE:病気について教えて下さい。
 6月12日発言のたかこさんへ

 鳥がおしゃべりを止め、羽毛をふくらましている状態は正常ではありません。
 是非、鳥の診療を得意とされる先生に連れていってあげてください。
 東京には鳥専門病院だけでなく、犬・猫の診療のかたわら鳥の診療も手がける
 先生も多いと聞いています。
 どなたか東京で鳥の診療でお薦めの病院のある方、たかこさんへメールして
 あげてください。

RE:セキセイインコの血便について
 6月11日発言のかよさんへ
 その後いかがでしょうか。 通常血様物が排泄される場合は総排泄孔自体の
 損傷や総排泄孔近くの器官(総排泄腔)からの出血が疑われます。
 それより奥の腸管からの出血では消化液や糞便と混ざり、赤色というより
 黒色の軟便や下痢になってしまうからです。
 ただ、排泄物に血様物が混ざることは正常ではありませんので、一度診て
 もらわれることをお薦めします。

RE:ルルのその後
 6月10日発言のルルの家族さんへ

 心臓のお薬は血管を拡張させ血の流れをよくすることによって腎臓から尿の
 排泄を増加させる薬が多いです。 これによって犬はすごく楽になるのですが
 飼い主さんの負担は大きくなるようです。 これは吸水性のペットシーツを
 引き詰めるなど環境面でサポートしてあげてください。
 咳ですがこれは薬で改善が見られるかも知れません。
 先生とよくご相談ください。

RE:質問なんですが
 6月10日発言のEROSさんへ

 脱毛の様子ですが皮膚そのものに炎症などは無いのでしょうか。
 炎症がないとすれば換羽や毛引き、ホルモン性の脱毛などが疑われます。
 4月に死亡した鳥の疾病との関係はわかりません。

RE:薬の副作用?
 6月10日発言の鈴木優子さんへ

 その後いかがでしょうか。
 薬の副作用かどうかは使用されている薬の種類がわからないと判然としま
 せんが、服用と症状の関係が疑われる際は処方された先生にすぐに相談
 されることをお薦めします。

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