まったく、ショックと悲しみとやりきれない思いでいっぱいのことと思います。私も、このような事故の現実を聞かされると、ＭＩＫＩさんとはまた違った立場からショックを受けます。
私の病院では実に幸運なことにこのような事故はまだありませんがいつでも起こりうるとは思います。だからといって、麻酔をしないわけにもいかないし、避妊手術をしないで不幸な子猫を増やすわけにもいきません。
できうる限り麻酔事故を防ぐため、血液検査や心電図検査をするわけですが、それで１００％安全が保障されるわけではなく、たとえ異常が見つからなくても事故が起こることがあります。これは、特異体質としか言いようがないものです。
「猫」という動物は、薬に対して特異体質とも呼ぶべき変わった反応を示す個体が多いといわれています。多いとはいっても、数字的にはほんとに微少数です。その中の一人がなんで私の猫ちゃんなの！と叫びたい気持ち、よくわかります。かかりつけの先生も、どうして私の病院で！と叫びたかったと思います。残念な結果に終わってしまいましたが、こればっかりはＭＩＫＩさんの猫ちゃんの運命だったとしか言いようが無いかもしれません。猫ちゃんのご冥福を心からお祈りいたします。