猫の避妊手術の適期に対する考えは、専門家によって多少のずれがあります。猫自体も個体によって性成熟を迎える時期が違いますので、生後何ヶ月、と杓子定規に決めること事態に無理があるのも納得できますね。と、断った上で私の考えを述べます。
結論から先に言うと、一回目の発情がくる直前が最適期だと思います。
以下に、その理由を述べます。
まず、避妊手術の主目的は発情と生殖を阻止するためのものですから、性成熟がくるまではする必要がないといえます。身体のメカニズムは驚くほど緻密で神秘に満ちたものですから、成長期に避妊手術を行うのは、特に慎重になった方がいいと思います。
しかし、一回目の発情がきてしまってからでは、発情に伴う諸問題が発生してしまうし、まちがって妊娠してしまうかも知れません。
また、犬では、発情前の避妊手術が乳腺腫瘍の発生率低下に関係していることが統計学的にわかっています。猫でも、同じような事は十分考えられることです。
というわけで、成長がほぼ完了した頃で初回発情前がよい、ということです。

その時期は、猫ちゃん一匹一匹少しずつ違ってくると思いますが、おおよその平均として生後7ヶ月くらいを目安にするといいでしょう。ただし、早熟な子や晩熟な子はこの限りではありません。

なお、Ｂ／Ｗさんの猫ちゃんは、犬歯の状況と体重から、ほぼ成長完了の時期になっていると思います。そろそろ、避妊手術を検討なさってもよい時期でしょう。