９月１１日のmtori さんへ
　食事制限による体重減少は私はお薦めしません。セキセイインコは本来
オーストラリアの乾燥地帯を飛び回っている鳥で翼の力の強い鳥です。運
動量もそれだけ必要ですし、エネルギー要求量も文鳥やカナリアよりも高
いと言えるのではないでしょうか？　昨今の市販の餌を見ているとカロリ
ーの高いものばかりが配合されているように思えてなりません。また、セ
キセイ自身も大型セキセイの血が混じっている場合もあるかもしれません。
　カロリーの低い餌に徐々に切り替えて、運動量を増やすようにした方が
無難だと思います。いつまでに何グラム痩せなくてという飼育の仕方は鳥
にとってはかなりの負担になると考えますがいかがでしょうか？
　セキセイインコは禽舎で飼育するのが望ましいと思います。禽舎が造って
貰えなかった中学生時代の私は、冷蔵庫の梱包用の木枠に金網を張って飼育
しました。中にいるインコを捕まえる時にずいぶん苦労をした記憶がありま
す。

９月１１日の猫むすめさんへ
　避妊手術済みの猫が３頭も偽妊娠したというのは、ちょっっと考えられな
いのですが？
猫はもともと交尾排卵ですので、犬と比較して偽妊娠が起きにくい動物です。
それが卵巣が切除されているのなら、なおのことありえないことです。
卵巣組織の取り残し、あるいは再生があったのか、この場合でも偽妊娠は普
通ありません。発情の回帰は見られますので、正常な雄がいれば妊娠します。
または、子宮が残っているので子宮粘膜の増殖がおきて子宮自体が腫大して
おり、これに体が反応しているのかもしれません。この場合も卵巣組織の一部
が残存して機能していることが前提です。そして　この場合には「子宮内膜症
」や「子宮蓄膿症」が継発する可能性があります。
ただ、３頭中の１頭は子宮も摘出されているのですよね。　３頭とも偽妊娠
ということであれば、やはり理解に苦しむ現象ですね。　
精管を結紮された雄と正常な雌との交尾であれば、今回のようなことは起こ
すことが可能ですが、雄雌とも手術済みならこの条件にはあてはまらないは
ずです。
　こんなことを言うのも問題がありますが、手術された先生とは別の先生に
診察を受けて偽妊娠か否か確認して貰ったらいかがでしょうか？　子宮も卵
巣もない猫が偽妊娠するというのは　そのくらい理屈に合わないことです。
本当に偽妊娠なのでしょうか？　この点の確認がまず第一だと思いますが。

９月１１日のＨ＆Ｍさんへ
　真菌症とありますが、皮膚真菌症ということですよね。この病気の場合は
毛刈りは大切なことです。真菌は被毛の皮質において増殖しますので、その
苗床となる毛を刈り取ってしまえば、周囲への拡大を防ぐ手だてになります。
山火事の際に、木を切り倒して防火帯を設けるのと同じ理屈です。抗真菌剤
の服用や治療用の軟膏・クリームを舐められることを考えれば、この方法の
方が患者の体に対する負担ははるかに少ないでしょう。
漫画「動物のお医者さん」の中にも登場しているエピソードのはずですよ。
原因は真菌の増殖です。では、何故増殖したかというと様々です。この点に
ついてなら、獣医師よりも飼い主さんの方に思い当たるところがあるはずな
のですが・・・・。