９月１１日１６日のmtori さんが本日、私の病院へやってきました。２人とも
当事者とは知らなかったのですが、どうも話がオーバーラップするので、聞い
てみたら「それは私です」になりました。私の正体もばれてしまいました。
まあ、たまにはこんなこともあるんですね！



９月１２日の　ともえさんへ
　どなたからもレスが付かないようなので、私から。かなり、その獣医師の先
生に不信感を持たれたようですが、これもやはり現実です。内臓破裂という診
断が正しいか否かは別にしても　その対応に疑問を持たれたわけですね。

　ともえさんのように獣医師に対してのクレームが記載されると、できる限り
私なりの説明を試みて理解していただくように努めてきましたが、今回の事例
はちょっと困りました。その先生の考えを推察してみても、どうも腰が引けて
いるように思えます。その理由を説明してもたぶんかえって反感を買うことに
なるのではと危惧します。

　最初から変な獣医師も確かに存在しますが、その多くは飼い主さんが変にし
てしまっているのです。玄関先や待合い室に動物を捨てていったり、両前足を
骨折している猫を治療しないでくれといったり、泣いてうるさいから楽にして
くれであったり、自己診断で癌で助からないから薬をくれとかです。
中でも多いのが、これは野良で私が飼っているのではないからここへ置いてい
くという話です。これを認めてしまうと猫ではただの１頭からも診療代金がも
らえなくなります。そして料金を請求するとすごいケンカになって病院の悪口
を広めてくれます。こういうことを何回か経験すると斜にかまえた獣医師がで
きあがります。
ともえさんはお金を払うと言っているのでしょうから、こういう飼い主といっ
しょにして欲しくないと思われるかもしれませんが、初めての患者ということ
で用心されてしまったのではないでしょうか？
病院は病気になってからくるところではなく、病気にならないためにくるとこ
ろだと理解して欲しいのです。だから、ワクチンやフィラリアの予防で来院し
たことのない飼い主さんが、いきなり危篤状態の患者を連れてきても、料金の
方へ頭がまわってしまったのではと推測しています。この世界では明日払うが
１年過ぎても２年過ぎてもその明日が来ないことは多いのです。私の県の県立
病院（人間の）では年間の未払い診療費が４００万円を越えるそうです。入院
患者が支払いをしないで逃げてしまうのです。　人間の方では法律があって多
少は補填して貰えますが、動物ではこれがありません。　したがって、動物病
院では常にこの手の問題で頭を悩まされます。
　全ての飼い主さんを疑っていたのでは仕事になりません。まったく気にしな
ければ収益が減っていきます。ともえさん一家のどこをもって、腰が引けてし
まったのかは私には分かりません。　あるいは　私の推測が全くの見当はずれ
で単に「やる気のない先生」だったのかもしれません。

私の推測は善意の解釈であり、これを差し引いても　やはり釈然としないもの
が残ります。ともえさんは当事者ですから、なおのこと納得できないことと思
います。獣医師免許は卒業証書の付属品のようなものであり、その獣医師の知
識・技量・人格を保証してくれるものではありません。こんな獣医師がいてい
いのと言われても、いるというのが現実なのです。

私が敢えて火中の栗を拾うかのようにレスしたのも、どの先生からもレスがな
いということで獣医師全体が問題の先生を容認しているととられたら困るから
です。しかしその一方で、問題の先生の言い分は聞くことができません。
双方の言い分を聞くことなく断定することも良いことではありません。獣医師
に限らずどなたからも反応がないのは、皆どのように答えたら良いかわからな
いからだと思います。
私のレスもその先生を容認するのでもなく、否定するのでもありません。とも
えさんの書き込みは確かに拝見しましたという意味に理解してください。