獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-199812-73

マルチレスです。
投稿日 1998年12月14日(月)22時04分 ムクムク

Re:ムクムク先生、ありがとうございました。
12月14日発言のゆうさんへ

 鳥病医学の先進国はアメリカでして、先進国から講師を呼んで講演会が
 よく開かれます。 オウムの例はDr.Walter J. Rosskopfが、日本動物
 病院福祉協会の招待で来日され紹介されたものです。
 Syllabus for 38th JAHA International Seminarという書物に当の長寿
 オウム君の写真が掲載されています。
 残念ながら絶版の書物ですが、この話、夢のようで私も大好きなのです。

Re:シマリスの壊疽
12月14日発言のおおのさんへ

 両後肢骨折で壊疽が同じく両後肢に起こっているとすれば、かなり予後は
 難しいと考えます。 ただ単に皮下の化膿程度であるならば、対処は
 不可能ではないと考えます。 リスを診る先生ですが、電話帳などで
 ご近所の先生に電話をかけて、リスを診てもらえるかどうか聞いてみて
 ください。

Re:検査結果の解説を〜。
12月14日発言のぼたんさんへ

 検査結果の解説はあくまでも主治医の先生が、今までの症状や現在の
 状態など総合的に判断してするものですので、検査の一部だけ聞いて
 解説は困難です。 ただ、各々の検査がどのような場合に上昇するかは
 書かせていただきます。
 ビリルビン値上昇と黄だんは、ほぼ同じ意味あいで、血中に黄色い
 色素が増加していると言えます。 これは肝臓で作られる胆汁が正常に
 小腸に排泄されずにうっ滞してなる場合と赤血球が破壊されて値が上昇
 する場合があります。
 アルカリフォスフォターゼは胆汁のうつ滞、副腎皮質機能亢進症、上皮
 小体機能亢進症、骨疾患、腫瘍などで上昇します。
 胆汁のうっ滞ですが、肝臓の炎症、脂肪変性、壊死、胆管の閉塞(炎症
 滲出物・寄生虫・腫瘍・胆石)などが原因で起こります。
 
Re:お腹にある固いものは何なのでしょうか?
12月14日発言のMIYUKIさんへ

 可能性として考えられるのは、腫瘍(悪性・良性)、ダニのような大型外部
 寄生虫、炎症などでしょうか。
 ご心配なようですし、ぜひお近くの獣医科病院で診てもらってください。

Re:チャボの事なんですけど
12月14日発言のチャボちゃんへ

 正確には糞便検査をしてみないといけませんが、数センチあれば回虫。
 ゴマ粒のようでしたら条虫の片節の可能性が強いと考えます。
 ひどく健康を損なう寄生虫ではありませんが、駆虫をおこなうようで
 したら一般売薬では無理ですので、鳥の診療に詳しい病院でご相談く
 ださい。

Re:子うさぎ死亡
12月12日発言のはなさんへ

 死因というのは解剖をしてみなければ何とも言えませんが、肛門の上の
 皮膚が破れ、骨まで見える原因としては、皮下化膿症や咬傷などが
 考えられます。

Re:大型インコと赤ちゃんについて
12月11日発言のたかはしさんへ

 鳥が人の健康を損ねる疾病を媒介することはよく知られています。
 その最たる疾病はオウム病(クラミジア感染症)です。
 ただ、この原因菌はすべての鳥が持っているわけではありません。
 簡単な検査で調べられますし、陽性であっても抗生物質で治療する
 ことも可能です。
 他にも感染する疾病はありますが、あまり問題にならないと考えます。
 オウム病につきましては
http://www.remus.dti.ne.jp/~mukumuku/
 の記述も参考にしてください。

Re:餌を食べない
12月10日発言のkazumiさんへ

 通常の餌を食べずにコオロギにだけ反応するというのは、私も初めて
 聞いた例です。 でも、なんでも食べるものならやってみようと言うのは
 賛成です。 いずれ元気になってくれば、かなりの量を食べるように
 なることが多いからです。 先生と相談しながら辛抱強く看病してあげて
 ください。

Re:フェレットの脱肛
12月10日発言のakoさんへ

 便そのものは下痢や軟便ということは無いのでしょうか?
 そのような便だと必要以上にりきみ、脱肛を起こすことがあります。
 軽症の場合、簡単な糞便検査や治療で回復することもあります。
 また、習慣化すると手術するしか治療法が無くなる場合もあります。
 できれば早い目にフェレットの診療を手がける先生に診てもらってください。

Re:ヨークシャーテリア、体の毛がどんどん抜けてしまって、原因はわかりません。
12月11日発言のあいさんへ

「成長ホルモンがとても少ない」場合、下垂体機能低下症という疾病が
 疑われます。 対処療法として必要なホルモン剤を与えることになる
 とは思うのですが、コントロールが難しい場合も多いと思います。 
 また、下垂体機能低下症の原因自体の治療もかなり困難で、どちらかと
 いうと治療・コントロールの難しい疾病といえます。


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