意見交換掲示板過去発言No.0000-199901-102
乳腺腫瘍について |
投稿日 1999年1月17日(日)16時34分 林 文明
乳腺腫瘍は犬の場合 半分が良性、半分が悪性です(いわゆる癌)。 確定診断は、切除して 病理検査に出すしかありません。 たぁりさんの場合 腫瘤(しこり)の大きさがわかりませんが1センチ以上の 腫瘤でしたら、乳腺を摘出しなければなりません。 また、悪性の場合は肺への転移の可能性があります。(肺に転移がある場合はたぶん手術はしないでしょう) いずれにせよ、麻酔をかけた手術が必要です。 (もちろん 血液検査などをして 状態の確認が必要です) 痛い思いをさせるのはかわいそう、とありましたが もし治るものであれば みすみす 寿命を縮める方がかわいそうなのでは?と私は思いますが 飼い主さん方はどう思われますか? 治療法は、現在のところ 手術になります。 抗ガン剤の治療もありますが いまのところ 必ず効くという薬はありません。 アメリカでは、乳腺腫瘍はほとんど見られません。 何故かというとほとんどの犬や猫は避妊手術を受けているのです。(もちろん純血種も) これには大きな訳があり、それは、初回発情までに避妊手術をすると乳腺腫瘍の発現の危険性が 1%以下という報告があるからです。 参考まで・・・ これを機会に避妊手術をしましょう。(だから獣医さんは 避妊手術をしましょう!と言っているのです) |
|
|
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」 ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴) サポーターや広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)、 多くの人々に支えられています。 獣医師広報板へのリンク・サポーター募集・ボランティアスタッフ募集・プライバシーポリシー 獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。 @mukumuku_vetsさんをフォロー
Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved |