意見交換掲示板過去発言No.0000-199904-61
オーム病について |
投稿日 1999年4月8日(木)02時18分 くらら
オーム病は、クラミジアシッタシという細菌が感染して起こる病気です。 「感染源」 オウム、インコ類の10〜30%、野生のハトの20%が感染していると言われています。 これらの排泄物の菌を吸い込んだり、口移しで餌を与えたり、血が出るほど噛まれたりすることで 感染をうけます。 感染源の頻度は、インコ39%、セキセイインコ20%、十姉妹10%、 ハト8.5%、オウム5%、文鳥3%、カナリア2.5%ぐらいです。 「症状」 1〜2週間の潜伏期間の後発症します。 軽度のインフルエンザ(風邪に似ている)様の症状から、 肺炎症状の著しいもの、高熱が続くものなど色々な 症状が現れます。 オトナが多く発症します、子供にはあまり見られません。 頭痛や、間接痛障害をともなって、特に重症肺炎になった場合は、 厳しい状況に至る場合もあります。 変だなあと思って病院に行かれた場合は、鳥を飼っていますと告げた方がいいかもしれません。 「診断」 血清の中にオーム病感染を示すものがあるかないかで調べる方法が一般的です。 普通2回採血をします、結果を得るのに多少時間がかかる場合もあります。 健康保険が適応されない検査があります。 「治療」 最低2週間の抗生物質を飲みます。 必要がある場合には入院します。 「予防」 餌を口移しで与えない。 乾燥した糞は空中を漂って、人に吸入されるので、速やかに処理する。 私の回りで、オーム病と診断された人は何人かいらっしゃいますが、 入院治療の後、みなさん回復して今はお元気です。 お気になさるようでしたら、病院で検査を受けてみられてもいいと思いますが。 |
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