意見交換掲示板過去発言No.0000-199904-69
RE、脂肪腫と脂肪腺に薬物が貯留するタイプのノミ駆除薬 |
投稿日 1999年4月8日(木)21時00分 田口正行
フィプロニルは確かに皮脂腺に貯留してそこからの徐放によって 長期間効果が持続するノミ、ダニの駆除剤です。 皮脂腺は真皮にあります。今回問題とされている脂肪腫の発生は通常、この真皮のさ らに下にある皮下組織に存在する皮下脂肪からのものと考えられます。 脂肪腫の発生とフィプロニルの貯蔵される場所とには違いがあると考えられます。 また、脂肪腫は皮膚と離れていて、皮膚との固着は無いのが普通ですから一度腫瘍と 皮膚とが張り付いているかを確認してみてください。 僕の聞いた範囲でのフィプロニルによる副反応は全身の一過性の発赤と痒みだけで、 脂肪腫の発生はまだ報告に無かったと思います。 またフィプロニルは表皮と真皮の境目の基底膜を越えないとされているので、皮下組 織にまで到達する可能性は低いように考えられます。 (脂腺は真皮といっても毛包に開口しますから、フィプロニルは到達します) 念のため、フィプロニルを購入した先生を通して、副作用報告としてメーカーに連絡 されては如何ですか? |
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