獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-199905-134

うさぎの不妊手術のこと>momoさんへ
投稿日 1999年5月13日(木)11時41分 くまこ

こんにちは、ただのうさぎ飼いのくまこです。
もうご存知かもしれませんが、下のURLはHOUSE RABBIT SOCIETYのページです。
うさ飼いにとって大変ためになる記事が盛りたくさんですが、いくつか日本語訳があります。
そのなかに、不妊去勢手術についての記事がありますので、ご覧になってみてください。
TOPのJAPANESEボタン→目次の「FAQ:Spaying&Neutering」→日本語訳 となっています。

HRSの調べによると、
「6歳までに不妊手術を行っていないウサギでは、50%の確率で子宮癌が認めらます」とのことで、飼い主は恐ろしくなってしまうのですが、
一般的にはまだ病気予防の目的で手術をする飼い主さんも 手術を勧める獣医さんも少ないように感じています。
そういう自分も 適齢期?(1歳〜2歳)の2羽のうさぎに、不妊手術をするべきか決断できません。
その他のうちの子は、6歳の子は 5歳半くらいで血尿が出て、開腹してみたら子宮せんガンになっていました。手術して200Gほどの腫瘍を取りましたが、今は元気です。
8歳になってうちに来た子は 手術してませんが何の異常もありません(検査済み)。
他にも 7歳くらいでガンになって 全身に転移して亡くなった子もいますし、
3歳くらいで 不妊手術のために開腹したら すでにガンができていた、という話をきいたこともあります。
6歳でやはり血尿がでて、子宮がんになり手術して今は元気にしている子もいます。
何事もなく長生きしている子もいます。

麻酔のリスクも0%ではないし、病気予防のための手術はすべきかどうか?で議論が分かれるところですが、50%という確率は甘く見れないかもと思ったりもします。
特に、遺伝的にダッチ(パンダ模様)のうさぎは 生殖器関係のガンになる確率が他のうさぎに比べて高いそうです。(うちのもダッチでした)
手術しないで 毎日よく観察して早く気づこう、とも思うのですが、
レントゲンや触診の検査も念入りにしても「これぞ!」と即分かるようなケースばかりではないと思うので、必ず兆候に気がついて早く処置できるかは難しいように思います。

プロキオン先生がおっしゃるのと同様、
麻酔の注射も痛いとは思いますが、開腹のダメージの方がずっと大きいと思います。3日くらいはぐったりしていました。
麻酔は痛さよりも 体調や体質によっては麻酔から覚めない(で亡くなる)ことが 心配されることが多いみたいです。これがネックで踏み切れない方も多いようです。
こういう場合は 活発で闘争心があるくらいの子の方が 覚めやすいとのことでした。

もし手術する場合はやはり早い方がいいそうです。
体力ももちろんのこと、乳腺ガンなどの素因は 不妊手術しても 手術以前にできたものをクリアにすることはできないと聞いたことがあります。
いろいろ知っても自分はなかなか踏み切れないのですが・・・ご参考になれば幸いです。
http://www.rabbit.org/

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