獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-199906-129

マルチレス
投稿日 1999年6月11日(金)11時21分 プロキオン

6月9日の加藤さんへ 「ボタンインコの顔の腫れ」
左顔面の腫脹ですが、個人的な意見になりますが、やはり呼吸器から
きているように思います。
鳥の場合空を飛ぶという点から体の構造をかなり軽量にしています。
頭蓋骨も例外ではなく簡略化されており、副鼻腔が皮膚の直ぐ下にな
っています。炎症がここに波及すると、顔面の腫れという形になって
臨床症状を呈すことがあります。鶏における「伝染性コリーザ」や「
CRD]などがそうです。
現在の治療で効果が見られないのには、抗生物質の分布が行き渡り難
い、耐性菌、抗菌スペクトルが合致していない等の理由も考えられま
すが、あくまでも推測にすぎません。特に病原体がマイコプラズマで
あった場合は抗生物質の効果もあまり見られず、支持療法になるかも
しれません。

6月10日のあやさんへ 「モルモットの足の付け根に」
餌にビタミンCが添加してあったのであれば、「壊血病」の心配はあ
まり必要ないと考えられます。
むしろ、全身性疾患の1症状としてのリンパ節炎や体表の膿瘍の疑い
はないでしょうか?
どちらにしても、まず必要なのは診察だと思います。

6月10日のりょうこさんへ 「モルモットの鳴き声」
モルモットはよく鳴く動物ですから、鳴く事自体はそう心配はいらな
いのですが。まあ、どういう理由で鳴いているかが問われることにな
ると思います。こちらは書き込みだけでは私には判断できません。

あと、鳴き声ですが、「ブーブー」鼻をならすような声というのが私
の飼育経験の中では聞いたことがないので、やはり分かりかねます。
モルモットの本来の名称である「ギニアピッグ」からいえば、聞き方
によっては上記のような鳴き声もあってもおかしくないのかもしれま
せん。
でも、りょうこさんはいつも鳴き声と異なるという意味で書き込みさ
れているのですよね。こういう問題についてはインターネットによる
相談にはなじまないように思います。飼育者自身が原因を捜すしかな
いかもしれません。

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