意見交換掲示板過去発言No.0000-199907-184
衰弱したセキセイの飼い主さんたちへ |
投稿日 1999年7月17日(土)21時36分 ケンケン
読みにくかったので、再投稿しました 体を膨らませて(膨羽という)居眠りしている様な状態を飼い主の前でみせるようならかなり危険な状態です。 早急に保温して、鳥専門の獣医さんへ連れて行って下さい。 *糞便検査 大腸菌、真菌(カビ)、バクテリア(メガバクテリアなど他多数)、カンジタ菌、 マイコプラズマ、寄生虫(ジアルジア、トリコモナス他) などが糞便検査で発見することができます。 これらの微生物が発見されたとなると、腸炎、気のう炎、肺炎、副鼻腔炎、そのう炎などの疑いがあるので、それなりの治療が必要になってきます。 細菌の数にもよりますが早期発見がなによりですので、健康そうに見える鳥でも一度は 検査することをおすすめします *気のうについて 鳥には、気のうという哺乳類にない器官があります。気のうは全身にくまなく空気が 行き届くように張り巡らされていて、これが炎症をおこすと(気のう炎)、全身が炎症を 起こしてるともいえるかもしれません。 飼鳥の99%は気のう炎を患っているといわれている程、かかりやすい病気です。 *そのうのついて 食欲をなくした鳥にハチミツや砂糖水を与えるのはこれから書くことを読んでみてから判断してください。 「栄養を補給するため、ハチミツや砂糖水を与える」とペットショップで教わったという人は多いと思います。でも、食欲をなくしている鳥というのは(ちゃんと検査しないとなんともいえませんが)そのう炎にかかっていることが予想されます。そのう炎とは、そのうにカビなどの雑菌が繁殖してしまう病気なので、そのカビだらけのそのうに砂糖水をいれるということはカビにも栄養を与えて しまうことになります。まして、消化能力の(免疫力も)低下している鳥にあたえるのですから、カビにとってそのう内部(鳥の体温は40度)は絶好の繁殖場所となってしまいます。 また、飲ませてる段階で失敗し、むせたり、戻してしまった場合、カビまみれの砂糖水が気のうに 入ってしまうと、気のう炎まで引き起こし(悪化させ)てしまうことも考えられます。 *食欲をなくした鳥への強制給餌 そのう炎のインコへの栄養補給は強制給餌でおこないます(抗生物質も併用して)。ただし、インコなどのくちばしの曲がった鳥に強制給餌(強制投薬)をするのはシロウトでは難しいので、入院させるか、自分で行なう場合はみっちりと方法を教わってからの方か良いでしょう。 気管支や食道をいためることのないよう与えることが大切です。 以上、私は獣医ではありませんが、かかりつけの鳥専門の先生に教わりましたということを書き添えます。 鳥を100%健康な状態で飼育するのは非常に難しいので、いつもの観察で 早期発見早期治療を心がけたいものです(私も何羽も見送ってよく泣きました)。 みなさんとウチの鳥さん達が健康でいられますように・・・。 |
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