意見交換掲示板過去発言No.0000-199907-210
RE 心不全と肺水腫について、 |
投稿日 1999年7月20日(火)09時25分 田口正行
和美さんこんにちは、 心不全と肺に水が溜まってしたっているとのことですが、おそらく心臓は左房室弁閉鎖不全(僧帽弁閉鎖不全、MR)のことと考えて説明させていただきます。 この弁がうまく閉じられなくなると、左心房の前にある肺に血液のうっ滞(うっ血)が生じます。 この結果肺静脈周囲に液体が漏出してきて肺水腫を引き起こしてきます、これが肺に溜った水の正体です。 肺水腫では肺の末梢に液体が貯留するので針を差して水を抜くことは出来ません。 (フィラリア症などで右の心臓に問題があるときには胸水として肺の外側に液体が貯留してきますからこれは胸腔に針を刺せば抜くことができます) 心不全の薬物治療がうまく行けば全身の循環が改善されるので肺水腫も改善されるはずです。 |
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