獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-199908-53

RES:フェレットとウサギ
投稿日 1999年8月6日(金)15時29分 プロキオン

8月4日のぽんにゃんさんへ
飼育されているフェレットは購入されたのでしょうか、それと
も誰かが繁殖したもの譲り受けたのでしょうか?
1歳半の雌のフェッレットで体重が900gというのは避妊処
置を受けていなかったのなら少し小さいように思います。
避妊処置を受けていたが、不完全だったということでしょうか。

この場合ですと、片方の卵巣しか見つからなかったということ
もあり得る事態のように思います。
生産農場の方も一度に大量に処置しますので、我々臨床獣医師
が実施するのとは少しことなる方法で処置しているように聞き
及んでいますので、可能性はあるかもしれません。

ただ、問題なのは陰部の腫れがひかずに体重が減少しているこ
とです。もしかしたら、これは発情とは無関係に他のホルモン
異常が関与しているとは考えられないでしょうか?
陰部の腫大は発情以外にもあります。2月経過しても改善がな
いのですから、他の要因も検討してみた方が良いように考えま
す。

そして、あまり考えたくはないのですが、見つからなかった方
の卵巣がまだ体内に残っていることもあると思います。これは
破壊された卵巣の組織が細胞の集塊として腹腔のどこかに残っ
ている場合です。こちらの場合ですと、その組織を探し出すの
はとても困難だと考えられます。
この場合は私でしたら、まず貧血があるか否かを確認します。
エストロジエン性の貧血が進行しているようでしたら、内科的
に発情を終了させます。(うまくいくか保証の限りではありま
せんが)
# 重要な注:私は現在フェレットを診療対象としていません。
       聞きかじりの範囲でレスつけしています。


8月5日の伊東さんへ
踵の骨が骨折とのことですが、下腿骨の方なのか足根骨なのか
どちらでしょうか?
どこの骨がどのように折れたのか実際の状況を確認できません
ので、診療された先生が修復不能と判断されたのなら第三者は
口を挟む余地はないのです。

ただし、足関節が脱臼を起こして、下腿骨が皮膚を突き破って
飛び出してきた症例があります。靭帯もない関節嚢もないとい
う状態で、骨折ならまだ骨をつなげるのにと思ったことがあり
ます。ウサギが自分で足を喰い契る前に断脚した方が良いです
よと勧めましたが、父親は納得してもウサギを脱臼させて本人
(小学生)は泣いてしまって話になりませんでした。父親から
例え自分で喰い契っても今は断脚ではなく繋げて欲しいと再度
頼まれました。
結局、骨髄ピンで骨と骨を固定して、その上に皮膚を被せて傷
を修復しました。関節を固定したのですから足は動きませんし、
外傷も起きやすいです。後々ピンは抜きましたし、外傷感染も
起きませんでした。でも、ウサギにとっては断脚の方が快適な
生活が送れたと思います。狭いケージに飼育されているからこ
そ許される姑息な処置でした。
結果が良かったのか悪かったのか判断に苦しむところですが、
1つ言えるのは、ウサギのための手術ではなく飼い主の小学生
のための手術だっとことです。

この話は以前にもこちらで書いています。底の浅い人間と思わ
れるかもしれませんが、同じような経験をされた方のために再
度書かせていただきました。
できるだけ多くの方がレス付けに参加さてくださると私もあま
り恥をかかなくて済むのですが・・・。

◆獣医師広報板サポーター◆
獣医師広報板は多くのサポーターによって支えられています。
以下のバナーはサポーターの皆さんのもので、口数に応じてランダムに表示されています。

サポーター:新日本カレンダー株式会社ペピイ事業部様のリンクバナー

サポーター:ペットコミュニケーションズ株式会社様のリンクバナー

サポーター:ペット用品通販Gズ\ィエ.COM有のリンクグオー

サポーター:「ペット用品販売」「犬の快癒整体」OrangeCafe様のリンクバナー

あなたも獣医師広報板のサポーターになりませんか。
詳しくはサポーター募集をご覧ください。

◆獣医師広報板メニュー
獣医師広報板は、町の犬猫病院の獣医師(主宰者)が「獣医師に広報する」「獣医師が広報する」
ことを主たる目的として1997年に開設したウェブサイトです。(履歴)
サポーター広告主の方々から資金応援を受け(決算報告)、趣旨に賛同する人たちがボランティア
スタッフとなって運営に参加し(スタッフ名簿)、動物に関わる皆さんに利用され(ページビュー統計)
多くの人々に支えられています。

獣医師広報板へのリンクサポーター募集ボランティアスタッフ募集プライバシーポリシー

獣医師広報板の最新更新情報をTwitterでお知らせしております。

Copyright(C) 1997-2024 獣医師広報板(R) ALL Rights Reserved
許可なく転載を禁じます。
「獣医師広報板」は商標登録(4476083号)されています。