獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-199910-20

ゲンさん、みーちゃんへ
投稿日 1999年10月4日(月)06時03分 HITOMI

HITOMIです。こんにちは。

ゲンさん、その後どうですか?ひとつ気がついたことですが、
イギリスでは、Animal Walfare Organisationsといって、いわゆる
チャリティー団体があって、そこで、野生動物の保護などもやっています。
アメリカに同じような組織が存在するかは、私にはわかりませんが、
おそらく、あるのではないかと思います。
英語の心配もあるでしょうが、日本人であまり話せないことを、
相手に言えば、きっとやさしい英語で、ゆっくり話してくれると思います。
私の経験からいって、英語がよくしゃべれないからといって、冷たくあしらわれた
ことは、ほとんどありません。(なかには心ない人もいるかもしれませんが、
動物の仕事をしている人は、みな親切だと思います。)
聞き取れないときは、何回でも聞き返してもよいですし、そうすると、もっと
わかりやすい言葉に言い換えてくれたりもします。
これをよい機会と思って、英語の勉強をするつもりで、現地のそのような団体など
に、問い合わせてみるのも、よい経験になるのではと思います。

みーちゃんへ。
クッキーちゃんのこと、心配ですね。
レントゲンなどは、撮ったのですか?私がボランティアをしている病院にも
椎間板ヘルニアの犬が、数多くやってきます。
痛み止めの薬などで、症状が改善されない場合、飼い主のかたとよく相談したうえで
さらに、すすんだレントゲン検査をすることがあります。
これは、脊髄に造影剤を注入して、神経が圧迫されている場所をみつけ、
それがどのような原因で起こっているかを、診断するものです。
原因は、いわゆる椎間板ヘルニアの場合もありますし、まれに、腫瘍ができて、
神経を圧迫していることもあります。
さらに飼い主の方と相談して、ヘルニアの手術をすることもあり、
成功すれば歩けるようにもなります。
ただし、この検査をするには、全身麻酔が必要となりますし、
かなり経験と技術を持った獣医師でないと、むずかしいと思います。
手術となればなおさらです。費用もかなりかかるでしょう。
クッキーちゃんの年齢の問題もあるでしょう。
もし、この検査を受けたければ、この分野の得意な獣医師をさがす必要があるでしょう。
あと、針治療などで、よくなることもあるでしょうが、
こちらも、経験のある先生を探す必要がありますね。
早くクッキーちゃんが元気になると、いいですね。
では、また・・・
HITOMI

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