意見交換掲示板過去発言No.0000-199910-230
FIPについて |
投稿日 1999年10月29日(金)00時23分 楓
昨今この病気に関しての研究もかなり進んできました。でもまだまだワクチンの開発にはほど遠いようですが・・・ 早くからこの病気の研究に取り組んでいらっしゃる元日本獣医畜産大学の石田先生のお話によると、FIPを発症している猫との同居に関して、以前思われていたほどの感染の危険性はないということです。 先生に伺ったお話の内容を私なりに理解したところを書かせていただくと(もしかして間違いがあるかもしれません。不安に思われた方は直接日本獣医師フォーラムの方をご覧ください)FIPウイルスというのは、元々はコロナウイルスの突然変異であって、現在FIPウイルス検査として行われているのは、このコロナウイルスの抗体検査にしかすぎません。すなわち、抗体価が高いという結果が出ても、それがFIPであるという断定はできないのです。 コロナウイルスは非常に多くの猫が持っている、このウイルス自体に感染してもただの下痢程度の症状しか起こさない、危険性の少ないウイルスです。 しかし、何かの拍子でこのウイルスが突然変異し、そして、その猫がそのウイルスに対してアレルギー反応を起こしたときに、初めてFIPウイルスとして変化し、運が悪ければ発症してしまうという非常に難しい性質をもっているのです。ですから現在、抗体価が高いと言って、その猫がFIPであると断定することは全くのナンセンスです。FIPの発症を裏付けるためのほかの症状がいくつも合わさって、初めてFIPであるかもしれない、という見解を持つことができて(正確な診断は死亡後、病理解剖しないとはっきりしない、とも言われているそうです)抗体検査自体で判断する必要性は全くないと思います。 先にも書いたように感染の危険性も少ないので、今いくら抗体価が高い、との結果が出たとしても、それはコロナウイルスの抗体価である可能性の方が高く、発症してもいないFIPに対して危機感を持つことはないと思いますよ。 これからもFIPに関する研究は進められていくと思いますので、現在ほかのFIPと思われるような症状(腹水がたまるとか、光彩に変化が生じるとか・・・)がなければ、何も心配しなくてよいのでは・・・?できればもう1ヶ月後あたりに、抗体価の検査をしてみて、それで数値が下がっているようなら全く心配する必要はないと思いますが。。。 |
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