意見交換掲示板過去発言No.0000-199911-44
マルチレス、ちょっと長いですが |
投稿日 1999年11月7日(日)12時29分 プロキオン
11月5日の 松田さんへ 猫白血病のワクチン接種後の背中の「硬結」についてですが、 現時点では何とも言えません。 ただの接種反応による硬結かもしれませんし、「線維肉腫」に 移行する可能性もあるかもしれません。 日本は白血病の汚染国であり、猫の60%は白血病ウイルスに 接触すると言われています。この内の半分は免疫が成立してウ イルスはいなくなります。残りの半分(全体の30%)がウイ ルスの持続感染となりやがて発病します。アメリカ等から見れ ば恐ろしく汚染の進んだ国と言えます。日本の猫の飼育形態が この病気を蔓延させているとも言えます。 ワクチン接種後の線維肉腫については、従来はワクチンのアジ ュバントが原因と言われていましたが、最近は猫側に原因があ るのではないかという話を聞くようになりました。このような 猫は抗生物質であろうと他の薬剤であろうと注射そのものが誘 因となると聞き及んでいます。現状では主治医の先生と良く相 談されて推移を見守るしかないように思います。 くららさんもおっしゃられていますが、ワクチンに限らず薬剤 には必ず利害得失があるのです。不明な点疑問な点は積極的に 主治医に質問するようにしましょう。>みなさん 11月7日の りせさんへ 高校で卒業論文があるとは驚きました。テーマが本当になんでも 良いのなら、これは一種のジョークとお断りしてのことですが。 「帯広畜産大学における入試問題の傾向と対策」というのはどう でしょうか? まあ、入試問題に限る必要はないのですが、自分が進学したい大 学のことを調べておくのは無駄にはならないと思いますよ。自分 が獣医師になって何をやりたいかによって、所属する講座や研究 室も違ってきますし、日本には16しか獣医科大学がありません、 入学してから自分が希望するテーマを取り扱う研究室がないとい うことがないようにするとよいでしょう。 この辺りのことがすでに調査済みなら、大学別の重点研究項目の 比較もおもしろいかもしれません。 11月7日の 萌香さんへ 猫がすでに2頭麻酔事故で亡くなっているということであれば、 今回の犬の麻酔に危惧を抱くというのは理解できます。 私が不思議に思うのは、何故2頭も亡くなっているかというこ とです。本来、麻酔事故はあってはならないことですから、事 前に麻酔がかけられるか否かを診ていると思うのです。それが 同じ飼い主で2回あるというのは、やはりひっかかります。 麻酔をかけなければ、触れることができないような動物であれ ば、これはそのこと自体が問題であり、治療効果は期待できな いでしょう。また、事前に何も診ずになんでもかんでも麻酔と いうのなら医療の側に問題があると言えます。 以前の状況が分かりませんので、この問題にはこれ以上は触れ ませんが、私としてはレントゲンはどこの何をみるという問題 意識をもって撮影するものであると先輩より教わりました。そ うでないと、写っているものも見落とすからだそうです。 今まで検査をしてきているのなら、血液検査のデータはあると 考えられます。そのデータから麻酔の危険度はある程度推定で きると思います。麻酔で死ぬ程重篤であるのなら、レントゲン を撮影しても意味がないし、鎮静剤では撮影が無理なのか、レ ントゲンは何を目的として撮影するのかなど萌香さんの書き込 みからでは私には分かりません。 せっかくの書き込みではありますが、主治医の先生との話し合 いが不足しているように思います。 他の先生方はどのように考えられたでしょうか? 11月7日、犬の皮膚病 最初の2軒の病院で「アレルギー」と診断されたのが、3軒め で「真菌症」ということですね。 最初の2軒だけでなく、3つめの病院も療法食の賞味期限と診 療価格の変動で不信を感じているという理解でよろしいでしょ うか。 私としては、書き込み内容からはアレルギーとも真菌とも判断 できかねます。飼育している2頭ともが罹患しているところか ら、それ以外の要因を否定する検査結果がないからです。 3人めの先生は真菌という判断で全身状況を改善したくて、療 法食を勧められたのでしょうが、これが裏目にでたようですね。 真菌の場合ですと、被毛に抗真菌剤が行き渡るまでには1月近 くの時間が必要だと皮膚病のセミナーで聞いています。 実際のところそこまで不信感があるのでしたら、やはり信頼で きる先生を捜すしかないと思います。 ただし、1人の獣医師がすべての飼い主にとって名医とは限り ませんので、それだけは留意しておいて下さい。こちら側が無 理にへりくだる必要はありませんが、あまり不信感を抱いたま ま対面されないようにお願いします。白紙の状態で接して欲し いのです。転院そのものには反対ではありません。 |
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