獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-199912-147

扁平上皮癌について
投稿日 1999年12月23日(木)13時30分 Suzuka

人医です。 チワワを2頭飼っております。
扁平上皮癌は、かなりの進行癌や特殊な組織経でないかぎり、あまり血行性転移はせずに
局所浸潤・進展が主な進展様式です。
ですから、まず、手術で完全に腫瘍がとりきれていたかです。
初期で、十分な余裕をもって切除がなされていれば、そんなに頻繁に検診しなくても大丈夫
でしょう(最初は半年に1回、3年くらいしたら1年に1回でよいと思いますよ)
完全にとりきれていなかった、もしくは手術断端が腫瘍ギリギリだったのであれば、まだ
年齢も若いので後療法を行った方が安全です。
扁平上皮癌によく効く抗がん剤はあまりなく、あっても副作用(肺線維症など)が強くて
使いにくいです。 しかし、多くの扁平上皮癌は、放射線が非常に良く効きます。
いずれにしても、手術を受けた病院の先生に、今の御心配をよくお話になって、後療法の
必要の有無や再発チェックの方法などについて、御相談されるとよいと思います。

お大事になさってください。

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