獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200001-165

マルチレス
投稿日 2000年1月23日(日)13時19分 プロキオン

1月22日のくみさんへ
フェレットの神経病といえば、ジステンパーの可能性は高い
と考えるのは普通のことだと思います。罹患頻度でいけば、
くみさんがあげられた疾病とは比べものにならないのではな
いでしょうか。
実際に問題のフェレットを見ていないので、本当のところは
分かりませんが、書き込みから推定するかぎり、主治医の先
生が見当はずれのことを言っているようには思えませんよ。

1月23日の佐原さんへ
トリコモナスは卵の時は別として、最初からインコにいます。
これは親鳥から餌を給餌される時から、定着しているのです。
体力が落ちたり、他の疾病に併発して発病します。いわゆる「
日和見感染」なのです。昨日今日感染したのではありません。

インコの場合、手乗り雛として販売されていることが多いので
すが、これが1つの問題でトリコモナスの増殖を許す要因の1
つになっています。餌を暖めてあげると採食が良いのですが、
これが「そ嚢」の低温火傷を起こしたりして、粘膜の抵抗性が
弱くなって発病することもあります。
トリコモナスは常在菌ですので、いたずらに神経質になる必要
はなく、オカメインコ自体にストレスをかけないようにして、
健康を維持するように心がけて下さい。そうすれば、トリコモ
ナス原虫が増殖できる余地もなくなります。

1月23日のABIさんへ
去勢の時期が遅く野良猫あがりということであれば、屋外へ遊
びに行きたいという要求は無理もないところかもしれません。
テリトリーやホームレンジという問題はなにも雄だけのことで
はありませんが、やはり雄にとっては宿命的なところがありま
す。できる限り手を掛けて遊んでやって、屋内にいる時間を長
くするように心がけてあげて下さい。

1月23日の海の兄弟さんへ
アカラスについて知識不足の獣医師というのは、ちょっと考え
られません。アカラスは本当にどの先生も苦労されていますの
で、皆同様に専門家ですよ。靭帯を痛めてそれ以後免疫抑制状
態にあるというのは気になります。
確かにそういう状態でしたら、治りにくいと思います。薬の投
与期間が長いように感じますが、そちらの薬からの離脱は無理
なのでしょうか?
現在の年齢から考えると、今後はさらに免疫状態が下がってい
く可能性があるので、そちらが心配ですね。今の内に免疫状態
を改善して本格的な治療に入った方が良いように思います。

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