獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200001-186

動物実験について
投稿日 2000年1月25日(火)20時07分 LB’z

普段はロムばかりさせていただいてます。投稿するのは2−3回目なので、いきなりなのですが・・・。
動物実験について、現在、実際にはどのようになっているのだろうという意識はとても大切で、重要なことであると思います。
例えば、今回、このような内容の発言があったことは、今後の日本での動物実験についてとても有意義であり、また、ありがたいことだと思います。
そうした発言に対し、頭ごなしに「実験動物は必要悪なのだから、それを理解しろっ!」という意見は、そうした素朴な疑問に対し勇気をもって聞く姿勢をそいでしまう恐れがあると感じます。
現行の動物実験においては、未来的には要らなくなるものも多く含まれていると思います。
ですが、現時点で、必要不可欠なモノも多く存在すると思います。
ただ、どこで線を引いたら良いのかという問題なのだと感じます。

米国に在住中、機会に恵まれ友人の学ぶ獣医大のアナトミーラボを見学することができました。
生体ではありませんでしたが、解剖の授業です。
その時、教授から、「動物愛護の右翼的考えを持つならば、出席を辞退して欲しい」と請われました。
そういうつもりはなかったので、そのまま授業に出席させていただきました。
その時は犬の解剖でした。1グループに一頭の犬で、全部で8頭ほどが解剖されました。
ただし、それはすでに解剖を何度か受けている体で、その学年のほかのクラスも同じ体を使って勉強していました。
しかし、同時に生体解剖という授業もあります。
その時に献体される個体は、半年以上、各グループによって、十分に世話をされた犬達です。
友人のグループはGRミックスだったそうです。1歳にも満たないうちに不要犬として捨てられた個体です。
その犬を解剖し、悪くない腸の手術を施し、麻酔が覚める前に薬殺するという授業です。
クラス全員がそれぞれの犬の前で泣いたそうです。
教授は「今の気持ちを絶対に忘れないように!」と強く言ったそうです。
友人は「必ず、彼女(ワンコはメスでした)に報いる! あの命の犠牲を無駄にはしない!」と言っていました。
その友人も現在はサンフランシスコで獣医師として活躍しています。一頭でも多くの命を救うために。
早く科学技術の進歩によって、できるだけの生体実験を回避できるようになったら良いと思います。


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