獣医師広報板ニュース

意見交換掲示板過去発言No.0000-200001-188

動物実験について
投稿日 2000年1月25日(火)23時57分 安藤

お忙しい中たくさんのご回答ありがとうございます。
正直言って、これほどお話を伺えるとは思っておりませんでしたので、
驚くと同時に皆様の動物実験に対する関心の高さを知り、うれしく思いました。

ゆみさま、
私は、豚、牛、鶏等の命を絶つ場に居あわせた事がありません。
ですが、本当に偏っている私個人の気持ちですが、
一年程前から、もう充分に動物達から命は頂いたような気がして、肉を食べていません。
(厳密に言うと、調味料や、外食で入ってくる少量の肉片は感謝しつつ頂いています。)
「動物の命を断つということがどうゆう事なのか」やはり、自分の目で見ないと実感できないのでしょうね。
私は臆病なので、目で見る前に関わりを(食物として摂取する事を)断ってしまいました。

>最近では、なるべく実験動物に苦痛を与えないように・・・
という意識も、研究者の中で、高まってきているように思います。
揚げ足を取るようで申し訳ありませんが、最近までそのような意識はあまり無かったという事でしょうか?
私が動物実験の勉強を始めるまでは、動物達はその様に(苦痛を与えない様に)扱われていると思っていましたが、
やはりそうではなかったのですね。
私の母などは、麻酔をしているから痛くないでしょ?と言っていましたが、
麻酔が覚めてもそのままの時もあるんですよね?
実験器具を付けたままだとか。
私も勉強を始めるまで知りませんでした。
医療関係に関わらない人の、動物実験に対する認識はあまりに薄いと思います。

Autumn さま、
>動物実験代替法が出来て一番喜ぶのは企業
ならば、代替法で可能な場合の動物実験は禁止するという法律が出来たとしても、
企業は困らないということでしょうか?
なぜ、動物実験に関する改正案だけ昨年の改正から外されてしまったのでしょう?

>動物実験はコストがかかり、結果が不安定ですから。
結果が不安定なのは当たり前として、
動物実験のコストがかかれば、企業も代替法の開発や、利用にもっと積極的になりますね。
各種保護団体が例えば、保健所からの実験用払い下げを阻止しようとしているのは、
あながち無意味ではないという事ですね。

>感情論でそういった人達を極悪人のごとく攻める一方です。
ああ、攻める前に自分がいかにその恩恵を受けているか、
また、どうしたら、犠牲を少しでも減らす事が出来るのか、
まず勉強しなくてはいけませんね。

>愛護団体には関わりたくない、けどはっきり言って怒ってるという人が少なくないと思います。
怒っているというのは、実験現場の方々が、愛護団体に怒っているという事ですか?
そうですね。簡単に言えば、お仕事の邪魔をしに来る相手ですものね。

>反対にしろ賛成にしろ、感情的な非難合戦ではなく、建設的な議論を望みます。
一部には感情のみで活動をする方々がいるのは確かでしょう。
私もそうならないように気をつけます。
病理検査から最後迄の内容は、よく意味がわかりません。
これからもっと勉強します。

チーちゃんのママさま、
そうですね。
私もそのような番組を見る度に同じように思っていました。
そして、自分が食べる命ぐらい、自分で殺せるような環境なら、
もっと感謝して食事を頂けるようになるのに。
など、現在の日本の住宅事情では無理な事まで考えてしまったりします。
>もしあなたやあなたの家族に手術が必要になったとき、模型やビデオで勉強した
>医師にオペして欲しいですか?出来るつもりと、実際に出来るには雲泥の差があ
>ると思います。
やっぱり、献体された人の遺体では練習にはならないでしょうか。
インターン中に少しづつ慣れる様にはいかないのでしょうか。

便利な生活、本当に見直したいです。

LB’z さま、
米国のような動物福祉に理解を示している国でも、
「動物愛護の右翼的考えを持つならば、出席を辞退して欲しい」
という発言があるのですね。
逆に動物愛護の声が強すぎるせいでしょうか?
見学なさった生体の実験犬は痛みを感じる前に殺してもらえたのですね。
結局、その実験では、腸の手術の練習だったのですよね?
その後、その犬の遺体はまた別の実験に使われるのですよね?
もし、日本の様に法規制されていない国で、無制限に安価な実験用動物が手に入る場合、
米国の様に、一匹で多くの実験が行われずに、
何匹もの動物を使い捨てにしてしまうのではないでしょうか?
考え過ぎでしょうか?

長々となってしまいました。
本当に貴重なご意見ありがとうございました。

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